2015年度までの5年間の活動計画(2011年3月公表)
【リサイクル率】
これまでの回収率からリサイクル率に指標を変更し「リサイクル率85%以上」の維持を目指します。
また、リサイクル率集計の調査数値の精度向上を引き続き行っていきます。
【リサイクル容易性の向上】
リサイクルを促進するため、次の取り組みを推進します。
・キャップ・ラベルをできるだけ取り外し、簡易洗浄して分別排出することの啓発活動
・自主設計ガイドラインの遵守徹底のための違反容器の定期的市場調査と改善要請
【多様な回収方式の調査研究】
集団回収、拠点回収等の多様な回収方式の充実のために、その実態把握の調査研究を行い、支援の方法等についての協議を行っていきます。
年度ごとの進捗概要
◆2011年度
・新たな指標の「リサイクル率」初年度は85.8%
・回収ルートの多様化により捕捉精度の低下した事業系PETボトルに対し、回収量調査の対象を大幅に拡充。その結果、事業系ルートの回収量50千トンを上積みをすることができた。
リサイクル率85%以上 |
・リサイクル率85.8%を達成した。
・使用済みPETボトルの輸出量については、財務省貿易統計値と推進協議会の調査から324千トンと推定した。
・事業系ボトル回収量の把握については2011年度におけるアンケート調査を拡充し、回収・再商品化事業者など701社から回答を得、183千トンを確認した。 |
リサイクル容易性の向上 |
・キャップ、ラベルをできるだけ取り外し、簡易洗浄して分別排出することの啓発活動を行った。
・PETボトルの自主設計ガイドライン遵守徹底を目的に、着色などガイドライン不適合ボトルの調査を行い、問題のあった企業にはその遵守を要請した。 |
多様な回収方式の調査研究 |
・集団回収、店頭回収など、多様な回収方式の調査研究を行った。それぞれの回収形態の大きな共通課題が廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)にあることを確認した。 |
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※PETボトルリサイクル推進協議会の第二次自主行動計画 2011年度実績の詳細は
2011年度の実施状況を参照
◆2012年度
・前年度に引き続きリサイクル率85%を達成した。(2012年度のリサイクル率は85.0%)
・事業系回収PETボトルの捕捉精度を上げる活動を行ない、2012年度は、回収量調査の内容を精査し、その結果、事業系ルートの回収量を45千トン上積みした228千トンを確認することができた。
リサイクル率85%以上 (リサイクル率は回収・再資源化率を意味します。) |
・リサイクル率85.0%を達成した。
・事業系ボトルの回収量は、2012年度におけるアンケート調査を行い、再商品化事業者など575社から回答を得て、228千トンを確認した。
・使用済みPETボトルの輸出量については、財務省貿易統計値と推進協議会の調査から308千トンと推定した。 |
リサイクル容易性の向上 |
・キャップ、ラベルをできるだけ取り外し、簡易洗浄して分別排出することをホームページや広報誌などで自治体ならびに消費者へ広く啓発活動を行った
・店舗販売されるボトルの自主設計ガイドライン適合性調査を実施し、不適合ボトルの改善依頼を輸入、販売会社へ要請した。 2012年度は、1社2銘柄の輸入ミネラルウォーター、1社のワイン、マッコリで改善を行う旨の回答を得た |
多様な回収方式の調査・研究 |
・事業系回収量の把握率アップを目指し、廃プラスチック中間処理業者に加え、プラスチックリサイクル事業者への調査ヒヤリングを強化した結果、PETボトル取り扱いの可能性のある事業者112社が判明した。 |
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※PETボトルリサイクル推進協議会の第二次自主行動計画 2012年度実績の詳細は
2012年度の実施状況を参照
◆2013年度
・2013年度は目標(リサイクル率85%以上の維持)を3年連続で達成
・リサイクル率は85.8%、リサイクル量は国内258千トン、海外239千トン
・事業系回収量の捕捉精度向上を目指し、プラスチックリサイクル事業者への調査ヒアリングを強化しました。
リサイクル率85%以上 (リサイクル率は回収・再資源化率を意味します。) |
・リサイクル率85.8%を達成した。
・事業系ボトルの回収量は、2013年度におけるアンケート調査を行い、再商品化事業者など527社から回答を得て、227千トンを確認した。
・使用済みPETボトルの輸出量については、財務省貿易統計値と推進協議会の調査から298千トンと推定した。 |
リサイクル容易性の向上 |
・キャップ、ラベルをできるだけ取り外し、簡易洗浄して分別排出することをホームページや広報誌などで自治体ならびに消費者へ広く啓発活動を行った。
・店舗販売されるボトルの自主設計ガイドライン適合性調査を実施し、不適合ボトルの改善依頼を輸入、販売会社へ要請した。2013年度は、ミネラルウォーター、ワイン、マッコリ、ジュースで計4社から改善を行う旨の回答を得た。 |
多様な回収方式の調査・研究 |
・事業系回収量の把握率アップを目指し、廃プラスチック中間処理業者に加え、プラスチックリサイクル事業者への調査ヒヤリングを強化した結果、PETボトル取り扱いの可能性のある事業者127社が判明した。 |
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◆2014年度
・2014年度は4年ぶりに目標(リサイクル率85%以上の維持)に届かず
・リサイクル率は82.6%、リサイクル量は国内271千トン、海外199千トン
リサイクル率85%以上を維持 (リサイクル率は回収・再資源化率を意味します。) |
・リサイクル率82.6%にとどまった。
・事業系ボトルの回収量は、2014年度におけるアンケート調査を行い、再商品化事業者など402社から回答を得て、240千トンを確認した。
・使用済みPETボトルの輸出量については、財務省貿易統計値と推進協議会の調査から253千トンと推定した。 |
リサイクル容易性の向上 |
・キャップ、ラベルをできるだけ取り外し、簡易洗浄して分別排出することをホームページや広報誌などで自治体ならびに消費者へ広く啓発活動を行った。
・店舗販売されるボトルの自主設計ガイドライン適合性調査を実施し、不適合ボトルの改善依頼を輸入、販売会社へ要請した。2014年度は、2社から改善を行う旨の回答を得た。 |
マテリアルフローの精度向上の調査・研究 |
・事業系回収量の把握率アップを目指し、廃プラスチック中間処理業者に加え、プラスチックリサイクル事業者への調査ヒアリングを強化し、新たに7社を追加した。 |
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◆2015年度
・2015年度は目標(リサイクル率85%以上の維持)を達成
・リサイクル率は86.9%、リサイクル量は国内262千トン、海外227千トン
リサイクル率85%以上を維持
(リサイクル率は回収・再資源化率を意味します) |
・リサイクル率目標「85%以上の維持」を2014年度を除き達成した。 |
リサイクル容易性の向上 |
・キャップ、ラベルをできるだけ取り外し、簡易洗浄して分別排出することをホームページや広報誌などで自治体ならびに消費者へ広く啓発活動を行った。
・店舗販売されるボトルの自主設計ガイドライン適合性調査を実施し、不適合ボトルの改善を輸入・販売会社へ要請した(5年間で、延べ16社から25件の改善回答を得た)。 |
マテリアルフローの精度向上の調査・研究 |
・事業系回収量の把握率アップを目指し、廃プラスチック中間処理業者に加え、プラスチックリサイクル事業者への調査ヒアリングを強化した結果、把握量は5年間で92千トン増加した。
(2010年度134千トン ⇒ 2015年度226千トン)
・使用済みPETボトルの輸出量については、2015年度より財務省貿易統計値と推進協議会の調査から推定した(2015年度 307千トン)。 |
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