2021年度の国内の指定PETボトルの販売本数は輸入製品も含め前年度より15億本増の248億本となり、分母となる指定PETボトル販売量は前年度より30千トン増の581千トン(前年度比5.4%増)でした。一方、分子となるリサイクル量は、国内再資源化量377千トン(同9.2%増)、海外再資源化量122千トン(同15.1%減)にて合計で500千トン(同2.1%増)でした。
その結果、リサイクル率は86.0%となり、前年度に続き85%以上の目標を上回ることができました(図3)。
中国の廃棄物輸入禁止は2018年から継続しており、使用済みPETボトルの輸出量の減少により海外再資源化量は年々低下傾向にあり、リサイクルの国内循環へのシフトが進んでいます(図4)。
回収量調査にあたって、市町村回収については、環境省発表速報データを使用するとともに、使用済みPETボトルの回収、再商品化を行う事業者へのアンケート調査を行い、国内リサイクル向けの回収量を集計しています。
また、輸出量調査にあたって、使用済みPETボトルのフレーク品については、財務省貿易統計値を使用し、ベール品については、バーゼル法関連事前相談業務の集計結果における(一財)日本環境衛生センターの値を使用しています。また、別途、PETくず輸出事業者へのアンケート調査を行い、輸出量を集計しています。
●2021年度リサイクル率算定の詳細
【分母】指定PETボトル販売量
国内製品販売量:571,738トン・・・【1】
輸入製品販売量:9,179トン・・・【2】
推進協議会調査
※指定PETボトル販売量
= 【1】 + 【2】 = 580,917トン ・・・A
【分子】使用済みPETボトルの再資源化量
国内再資源化量
※国内再資源化量
= 【9】 × 【11】 + 【10】 × 【12】 = 377,349トン ・・・B
海外再資源化量
※海外再資源化量
=【17】×【11】+【18】×【12】=122,286トン・・・C
【リサイクル量・リサイクル率】
リサイクル量 =B+C = 499,635トン・・・Y
リサイクル率 =Y/A = 86.0%
端数処理のため、数値が合わない場合があります。