2019年度のリサイクル率の「分母」となる指定PETボトル販売量(総重量)は593千トンで、前年対比32千トン減となりました。また、国内の指定PETボトルの販売本数は2019年度245億本で前年対比3.0%の減少でした。
一方、リサイクル率の「分子」となるリサイクル量は国内再資源化量327千トン(前年度334千トン)、海外再資源化量182千トン(前年度195千トン)で、合計では前年対比20千トン減の509千トンでした。その結果、リサイクル率は85.8%(前年度比1.2ポイント増)となりました(図3、図4)。
推進協議会では3R推進のため、2016年度からの第3次自主行動計画の中で、「リサイクル率85%以上の維持」を目標として掲げていますが、引き続き、推進・啓発活動を実施し、目標達成に努めます。
回収量調査にあたって、市町村回収については、環境省発表速報データを使用するとともに、使用済みPETボトルの回収、再商品化を行う事業者へのアンケート調査を行い、国内リサイクル向けの回収量を集計しています。
また、輸出量調査にあたって、使用済みPETボトルのフレーク品については、財務省貿易統計値を使用し、ベール品については、バーゼル法関連事前相談業務の集計結果における(一財)日本環境衛生センターの値を使用しています。また、別途、PETくず輸出事業者へのアンケート調査を行い、輸出量を集計しています。
●2019年度リサイクル率算定の詳細
【分母】指定PETボトル販売量
国内製品販売量:581,227トン ・・・【1】
輸入製品販売量:12,153トン ・・・【2】
推進協議会調査
※指定PETボトル販売量
= 【1】 + 【2】 = 593,380トン ・・・A
【分子】使用済みPETボトルの再資源化量
国内再資源化量
※国内再資源化量
= 【9】 × 【11】 + 【10】 × 【12】 = 326,959トン ・・・B
海外再資源化量
※海外再資源化量
=【17】×【11】+【18】×【12】=182,423トン・・・C
【リサイクル量・リサイクル率】
リサイクル量 =B+C = 509,381トン・・・Y
リサイクル率 =Y ÷ A = 85.8%
端数処理のため、数値が合わない場合があります。