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リサイクル率の算出

2024年度リサイクル率は85.1%

2024年度の国内の指定PETボトルの販売本数は輸入製品も含め前年度より6億本増の287億本となり、分母となる指定PETボトル販売量は前年度より16千トン増の652千トン(前年度比2.5%増)でした。一方、分子となるリサイクル量は、国内再資源化量445千トン(前年度比7.2%増)、海外再資源化量110千トン(同12.8%減)にて合計で555千トン(同2.5%増)でした。
その結果、リサイクル率は85.1%となり、前年度に続き85%以上の目標を上回ることができました(図4)。

図4:回収・リサイクルの概要

リサイクル率と再資源化量の推移

2018年1月からの中国の固形廃棄物輸入禁止にともない使用済みPETボトルの輸出量の減少により、海外再資源化量は減少傾向にあります。一方、使用済みPETボトルを新たなPETボトルへ再生するボトルtoボトルへの需要により国内再資源化量は増加傾向にあります(図5)。

図5:リサイクル率と国内・海外再資源化猟の推移

PETボトルリサイクル率の算定方法

回収量調査にあたって、市町村回収については、環境省発表速報データを使用するとともに、使用済みPETボトルの回収、再商品化を行う事業者へのアンケート調査を行い、国内リサイクル向けの回収量を集計しています。
また、輸出量調査にあたって、使用済みPETボトルのフレーク品については、財務省貿易統計値を使用し、別途、PETくず輸出事業者に輸出量などのアンケート調査を実施し集計しています。

●2024年度リサイクル率算定の詳細

【分母】指定PETボトル販売量

  1. 1)

    国内製品販売量:648,831トン・・・【1】

  2. 2)

    輸入製品販売量:3,463トン・・・【2】
    推進協議会調査

  3.   

      ※指定PETボトル販売量
    = 【1】 + 【2】 = 652,294トン ・・・A

【分子】使用済みPETボトルの再資源化量

  1. 1)

    国内再資源化量

    1. a)市町村回収量(分別基準適合物量): 334,369トン ・・・【3】
      環境省データ(速報値)
      市町村指定法人引取り実績:186,321トン ・・・【4】
      日本容器包装リサイクル協会データ
      市町村独自処理量(【3】 - 【4】):148,048トン ・・・【5】
    2. b)事業系ボトル回収量: 300,556トン ・・・【6】
      推進協議会調査
    3. c)回収後の国内処理・海外処理の割合
      市町村回収での国内処理割合:95.0% ・・・【7】
      事業系回収での国内処理割合:83.9% ・・・【8】
      推進協議会調査
    4. d)国内向け回収量
      市町村回収国内向け量(【3】 × 【7】): 317,745トン ・・・【9】
      事業系回収国内向け量(【6】 × 【8】): 252,246トン ・・・【10】
    5. e)再資源化率
      市町村回収での再資源化率:84.7% ・・・【11】
      日本容器包装リサイクル協会データ
      事業系回収での資源化率:69.9% ・・・【12】
      推進協議会調査
  2.   

      ※国内再資源化量
    = 【9】 × 【11】 + 【10】 × 【12】 = 445,416トン ・・・B

  1. 2)

    海外再資源化量

    1. a)フレーク状PETくず輸出量:123,035トン ・・・【13】
      財務省発表貿易統計
    2. b)市町村回収での国内1次処理の歩留率:84.4% ・・・【14】
      海外輸出向け国内1次処理の歩留率:79.7% ・・・【15】 推進協議会調査
    3. c)海外向け回収量
      市町村回収海外向け量(【3】×(1-【7】)):16,624トン・・・【16】
      事業系回収海外向け量(【13】- (【16】×【14】)) /【15】:136,858トン・・・【17】

  2.   

      ※海外再資源化量
    =【16】×【11】+【17】×【12】=109,779トン・・・C

【リサイクル量・リサイクル率】
リサイクル量 =B+C = 555,195トン・・・Y
リサイクル率 =Y/A = 85.1%

※端数処理のため、数値が合わない場合があります。

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