2023年度の国内の指定PETボトルの販売本数は輸入製品も含め前年度より26億本増の280億本となり、分母となる指定PETボトル販売量は前年度より53千トン増の636千トン(前年度比9.2%増)でした。一方、分子となるリサイクル量は、国内再資源化量415千トン(前年度比0.2%増)、海外再資源化量126千トン(同37.0%増)にて合計で541千トン(同6.8%増)でした。
その結果、リサイクル率は85.0%となり、前年度に続き85%以上の目標を上回ることができました(図4)。
使用済みPETボトルを新たなPETボトルへ再生するボトルtoボトルへの需要増により国内再資源化量は2022年度まで増加傾向にありましたが、2023年度は海外への輸出が増え、海外再資源化量が増加しました(図5)。
回収量調査にあたって、市町村回収については、環境省発表速報データを使用するとともに、使用済みPETボトルの回収、再商品化を行う事業者へのアンケート調査を行い、国内リサイクル向けの回収量を集計しています。
また、輸出量調査にあたって、使用済みPETボトルのフレーク品については、財務省貿易統計値を使用し、別途、PETくず輸出事業者へのアンケート調査を行い、輸出量等を集計しています。
●2023年度リサイクル率算定の詳細
【分母】指定PETボトル販売量
国内製品販売量:630,637トン・・・【1】
輸入製品販売量:5,689トン・・・【2】
推進協議会調査
※指定PETボトル販売量
= 【1】 + 【2】 = 636,326トン ・・・A
【分子】使用済みPETボトルの再資源化量
国内再資源化量
※国内再資源化量
= 【9】 × 【11】 + 【10】 × 【12】 = 414,897トン ・・・B
海外再資源化量
※海外再資源化量
=【16】×【11】+【17】×【12】=125,953トン・・・C
【リサイクル量・リサイクル率】
リサイクル量 =B+C = 540,849トン・・・Y
リサイクル率 =Y/A = 85.0%
※端数処理のため、数値が合わない場合があります。