ILSI(国際生命科学研究機構)の調査によると、1986年にドイツでリターナブルPETボトルが導入されたたのが最初で、その後20カ国以上で同システムが導入されています。
しかし、世界に先駆けてリターナブルPETボトルを導入したドイツでも、包装廃棄物令(72%強制デポジット法)が施行された2003年に一時的にリターナブルPETボトル比率が増加しましたが、2004年以降は減少傾向続いています。 全世界的にリターナブル容器は縮小傾向にあるといえます。
日本では、次項の第一次自主行動期間中に実施された一部のトライアル品を除き、リターナブルPETボトルの実施は確認されていません。
日本では、帝人ファイバー㈱が2002年度にケミカルリサイクル(化学的再生法)で、繊維用のPET樹脂を作るいわゆる「ボトルto繊維」に使用することから始まり、2003年11月に処理能力の拡張を契機に、食品ボトル用に再生する「ボトルtoボトル」へと展開を広げたのが日本に於けるボトルtoボトルの草分けとなりました。
2004年3月に内閣府食品安全委員会にて帝人ファイバー(株)の化学分解法によるボトルtoボトルについて、再生PET樹脂の食品に直接接する用途への使用が認められました。同年9月には(株)ペットリバース(現ペットリファインテクノロジー(株))の化学分解法アイエス法についても、内閣府食品安全委員会にて同様の承認が得られています。
以降、PETボトルのケミカルリサイクル(化学的再生法)は公益財団日本容器包装リサイクル協会の再商品化手法の一つであるPET原料に位置づけられる等、リサイクル事業として確立しました。
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