使用済みPETボトルは、分別回収される量と、家庭や事務所からPETボトルの形をしたままごみとして捨てられる量はどちらが多いのですか?
使用済みPETボトルの約3分の2は回収されています。
<解説>
※統計データ「PETボトルの生産量及びリサイクル状況」参照
※2006年度年次報告書 「輸出による海外リサイクルを加えると実質的な回収量は38.1万トン以上、回収率は72%以上と推定」参照
分別収集されたPETボトルは、ほとんど材料として再利用されずに、埋立て・焼却しているというのは本当ですか?
指定法人ルートではPETボトルの再商品化手法は材料リサイクルとケミカルリサイクル(ボトルtoボトル)に限定され、サーマルリサイクル(熱利用)は承認されていません。指定法人ルート以外でも、回収されたPETボトルは原料に戻す工場が有償で購入し、それをフレークやペレット(繊維・シート等の原料となる)に仕上げています。
<解説>
(出所)(財)日本容器包装リサイクル協会
※2006年次報告書 「図6再利用品の用途別推移」参照
PETボトルはリサイクルするよりも、回収せず廃棄した方が、環境負荷は低くなるのでしょうか?
PETボトルは回収率が高くなるほど、エネルギー消費量、CO2排出量、NOx排出量、SOx排出量等の環境負荷が低減するとの調査結果があります。
<解説>
現在、環境負荷を算出するLCI(ライフサイクルインベントリー)として公に認められているものとして、環境省請負調査となる財団法人政策科学研究所の「平成16年度容器包装ライフ・サイクル・アセスメントに係る調査事業報告書-飲料容器のLCAに係わる実態調査-」があります。PETボトルのリサイクルと廃棄の比較については、同報告書にデータが掲載されています。
出典:平成16年度容器包装ライフ・サイクル・アセスメントに係る調査事業報告書 A-148、A-149
一部市町村が使用済みPETボトルを指定法人ルートに回さなくなった理由は何ですか?
一部市町村が使用済みPETボトルを指定法人ルートに回さなくなった理由は、分別収集・選別保管したベール品を、指定法人に引き渡さず、市町村独自にリサイクル業者や輸出仲介業者などに販売する事例が増えたためです。
<解説>