自治体の取り組み事例
さいたま市


市町村合併で、分別収集をステップアップ

 さいたま市は2001年に浦和市、与野市、大宮市が合併して誕生しました。2003年に政令指定都市になっています。(2003年10月現在:人口約106万人、約43万世帯)
 合併前の各市の“ごみの収集”方式はそれぞれ異なっていましたが、一元化のための専門部会でいろいろと検討を重ねて、それぞれの良いところを生かしたものにすることにしたという経緯があります。
 「ごみの出し方が変わります」というパンフレットを作成して全戸に配付するとともに土・日を主体とした説明会も精力的に行いました。
 新たな収集方法は「もえるごみ」 「もえないごみ」 「資源物1類(びん、缶、PETボトル、食品包装プラスチック)」 「資源物2類(古紙類、繊維)」 「有害危険ごみ」に分けられていて、詳細な分別ガイドブックも作られています。
 旧大宮市はびんとPETボトルの混合収集のため、ガラス破片がPETボトルリサイクルの際の異物となって再利用の際の障害となることがありましたが、合併後の収集方式では缶とPETボトルが単品収集で週1回同じ日に収集されるようになりました。
 さいたま市の東部リサイクルセンターは旧大宮市の「資源物」の中間処理を行っていますが、新方式に変更後はガラス片の混入が無くなり品質が格段に向上しました。


リサイクル教室で子供たちへの環境教育を推進

 さいたま市では環境学習にも積極的に取組んでいます。省資源、省エネ、ごみの減量、分別収集やリサイクル等は将来を担う子供にとっても大切なことなのでそれを知ってもらおうと努力を続けています。
 上述の東部リサイクルセンターでも、啓発のために「夏休みリサイクル学習教室」を開催し、講義やビデオによる勉強、リサイクル施設の見学などを行いました。
 2004年はさらにその内容を充実させ、夏休み期間は前期:7月26日〜8月6日と後期:8月23日〜8月31日に開催し、環境関連の自由研究の支援も行ったそうです。
 東部リサイクルセンターだけでも年間1万人程度の見学者があり、環境学習の成果に期待が持てる、とのことです。
 さいたま市のPETボトルの収集量は資源化された重量で集計されていますが、2003年度は約2,500トンで前年比約500トンの増加となっています。

〈推進協議会広報誌『RING』13号(2003年12月取材)および2004年5月の訪問取材とさいたま市ホームページより〉
さいたま市ホームページ http://www.city.saitama.jp

PETボトルのベール(減容機にて圧縮) さいたま市東部リサイクルセンターのストックヤード

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●PETボトルリサイクル年次報告書