リサイクルフロー(2)マテリアルリサイクルの流れ
使用済みボトルがきれいなものであることが重要

 PETボトルリサイクルの手法の中で、「マテリアルリサイクル」は容器包装リサイクル法施行以前から行われています。「マテリアルリサイクル」ではPETボトルを物理的に粉砕したものを原料として再利用しています。分別収集されたPETボトルは再商品化施設で粉砕されフレークとなり、そのフレークが原料として再利用されています。フレークは下の図にあるような工程を通して作られています。

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 マテリアルリサイクルの品質向上には、再商品化施設に入ってくる使用済みボトルがきれいなものであることが重要です。それによって、品質の良い原料として利用することが可能になります。リサイクル設備への負荷や使用する電力などのエネルギー、洗浄に使用する水の汚れも少なくて済み、省資源・省エネルギーにもつながります。

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 利用用途は下図のように食品用途以外の繊維、シート、ボトル、成形品、バンドと多用途に利用されています。
 日本では「マテリアルリサイクル」は食品用途に再利用されていませんが、欧米では「マテリアルリサイクル」で得られた再生樹脂を再度、熱・真空・清浄ガスで洗浄し、さらに品質の高い樹脂にする方法(メカニカル法)が一部の国で採用され、食品用ボトルで利用されている例もあります。

リサイクルの品質向上に向けた基本手順


線維 シート ボトル 成型品 バンド
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●PETボトルリサイクル年次報告書