自治体のリサイクル事例紹介
●東京都江東区の場合
2000年に12分別へ切り替え透明袋での単品収集などで工夫
 弘前城の桜やりんごの産地で有名な弘前市は人口18万人の青森県の中核都市です。
 可燃・不燃・金物ごみという3分別収集を2000年から容器包装リサイクル法による分別収集を取り入れて12分別のごみの収集に切り替えました。
 12分別のうち9種類が容器包装で、これらはすべてリサイクルされて、新たな原料や素材として生まれ変わります。
 それは(1)缶(スチール、アルミ)、びん〔(2)無色のガラス・(3)茶色のガラス・(4)その他の色のガラス〕、紙〔(5)紙パック・(6)段ボール・(7)その他の紙製容器包装〕、プラスチック〔(8)PETボトル・(9)その他のプラスチック製容器包装〕です。
 さらに、(10)燃やせるごみ、(11)燃やせないごみ、(12)金物ごみが加わって12分別となります。
 上の(1)から(9)までの容器包装ごみがリサイクルされて資源となります。
 弘前市のごみ収集は人口の30%が戸別収集で、ほかは2,500のステーションでの収集です。
 ごみではなく資源となるものであることをはっきりと意識してもらうために透明の袋で単品収集をする点が弘前市の特筆すべき点です(※段ボールはひもで縛って出します)。
 そのため弘前市内のスーパーやデパートのレジ袋はほとんどが透明袋に替わり、市民の方はその袋を資源ごみの排出用に使っています。
 分別収集の開始に当たっては、300を超える町会に説明のために毎晩のように市の職員が出向いて説明をしたそうです。さらに平日だけではなく土日にも説明会を開き、パンフレットやビデオも使ってわかりやすい説明を心掛けた成果が出ているようで、排出されたものを見るとPETボトルもキャップが外され、異物もなくきれいなものでした。
 雪が降ると収集も困難なことが多いようですが、収集時間帯を工夫したり、収集時間に合わせて出すなど市民も市役所もお互いに協力し合ってハイレベルのリサイクルを今後も維持することに挑戦しています。
 2003年4月からは弘前市・岩木町・藤崎町・大鰐町・平賀町・板柳町・相馬村・西目屋村・碇ヶ関村の1市5町3村でリサイクルプラザを併設した弘前地区環境センターを設置して広域でのごみ処理や資源化のための中間処理を行っています。弘前以外の町村も4月から12分別収集に切り替わっています。
推進協議会広報誌『RING』の2003年1月の取材および弘前市ホームページより)

弘前市ホームページ
 http://www.city.hirosaki.aomori.jp
弘前地区 弘前地区
ベール品の品質向上
出所と注釈
(出所)(財)日本容器包装リサイクル協会
評価ランクは「PETボトルベール品の検査方法」に基づく判定結果による。判定方法は2000年度から検査項目の評点合計によりランクづけするなど若干変更。
調査実施率は、各年度の協会との契約数との対比である。
調査は、協会委託再商品化事業者(2002年度=56社、2001年度=51社、2000年度=41社、1999年度=36社、1998年度=28社)が各担当市町村など立ち会いのうえ実施。
評価ランクに基づき、市町村などへは以下の対応を依頼している。
A:現在の品質の維持 B:検査項目ごとの判定結果を参考に品質向上 D:改善対策の計画の策定と実施および改善計画書の協会提出
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●PETボトルリサイクル年次報告書