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■2002年度30千トンで始まり2003年度は60千トンを予定 | ||
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化学分解法は、PETボトルを化学的に分解してPET原料に戻し、再びPET樹脂を作る方法です。 PETボトルを化学分解するには、メチルアルコール、エチレングリコール、水等が用いられます。分解した成分を蒸留や吸着によって精製します。 |
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2001年5月、従来の手法に加えて化学分解法が再商品化手法として公的に認められました。 化学分解法の処理能力は、2002年度30千トンで始まり、繊維用のPET樹脂を作るのに使用されました。2003年度には60千トン規模に拡張され、食品ボトル(主に飲料)用のPET樹脂が作られる予定です。 |
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■石油由来のものと同等の原料となり、透明できれいなボトルに | ||
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実例として帝人ファイバー(株)の化学分解法プロセスについて紹介します。 この工場では回収ボトルを化学的に分解して、DMT(テレフタル酸ジメチル)とEG(エチレングリコール)という物質として精製し、DMTをさらにボトル用PET樹脂の原料である精製TPA(テレフタル酸)とするものです。 作られたTPAを同工場内の重合プラントでボトル用PET樹脂にすることで、再びボトルに生まれ変わります。 同社の化学分解法の利点は、回収ボトルを分子レベルに分解し精製することにより、石油から製造するPET樹脂原料とまったく同等の高純度原料が得られるようになるところにあります。 この原料から作られるPETボトルも、現在流通されているものと同様、清涼飲料、しょうゆ、酒類などの用途にも対応でき、かつ品質のまったく変わらない、透明できれいなボトルになります。 |
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■安全衛生性を確保するため国内外の評価・試験を実施 | ||
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化学分解法によるリサイクルのPETボトルの安全衛生性については、2000年度の厚生科学研究※)において、食品衛生上の安全性の面で何ら問題がないと判断されています。 しかし、ボトル to ボトルはこれまでにない新しい取り組みであることから、推進協議会ではさらに慎重を期すために、国内外の安全衛生性の基準や評価方法等を研究してきました。 帝人ファイバー(株)のボトル to ボトルについても推進協議会の調査・検討をもとにした厳しい安全衛生性評価を進めてきており、国内外の法律・基準に適合すること、官能試験により充填した食品の味も従来品と変わらないことが確認されています。製品による確認も間近であり、いよいよ実用化が目前となってきました。 |
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従来のマテリアルリサイクルに、新しくボトル to ボトルが加われば、PETボトルのリサイクルが今まで以上に強固なものになります。 |
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●ボトル to ボトルの実現に向けた化学分解法のフロー | |||
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