地域密着型のリサイクル企業
広い面積に多様な特性が息づく福島県いわき市に、地域貢献型企業トラストグループはあります。その廃プラスチック再生原料化の担当部門として、1990年4月、トラストサービス(株)は設立され、容器包装リサイクル法制定の1997年にPETボトル再商品化事業者として容リ協会に登録されています。同グループ内には、産業廃棄物処理業、物流倉庫業、廃食油再生事業など、さまざまな会社があり、いずれもいわき市で活動しています。
ムダを残さないリサイクル体制
主に東北・関東から納入されるPETボトルをフレーク、ペレットに加工しています。処理能力は年間13,000トン。製品はシート、繊維、洗剤ボトルの各メーカーに納入されています。異物のないきれいな製品を提供するため、納入されたPETボトルを2ラインの手選別で入念にチェックし、異物除去をします。また、品質の向上のため、ベール解体後・破砕後2回の計3回、洗浄を行っています。そうした努力のおかげで品質には高い評価をいただいています。
また、選別されたPPキャップは、系列会社で粉砕してマンホールの台座に、ラベルは中間処理工場でプラスチックの再生にと、ムダを残さない徹底したリサイクル処理を行っています。
最近のPETボトルへの対応
最近の軽量薄肉ボトルについても、従来のPETボトルと同様、手選別による異物除去を行い、各工程で厳重にチェックしています。「どんなボトルが来ても処理できるよう、柔軟に対応していきたいです」という佐藤所長でした。
トラストサービス株式会社 |
リサイクルセンター遠野事業所 所長 | 佐藤 不二登 |
同社 総務部 次長 | 椎名 弘直 |
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