RING PETBOTTLE RECYCLING
環境学習の現場から
 
東京都
東京都立つばさ総合高等学校
ISO委員会による徹底的なごみの分別。
ISO委員活動中

 生徒達自身が積極的に環境保全活動を推進している、都立つばさ総合高等学校。2003年にISO14001の認証を取得し、「エコスクールつばさ」の実現を目指しています。都立高校の中でも有数の規模を持つ同校では、生徒達の自主性を重んじ、各クラス1〜2名から選抜された委員で構成されるISO委員会で、月1回、環境目標を決め、その実現に取り組んでいます。校内の環境活動の方向を生徒自身が決めているのです。

 その中でも大切な活動が、徹底的なごみの分別です。教室内にはごみ箱がなく、学年に2ヶ所ある9分別のゴミステーションに分別排出し、資源になるものをリサイクル事業者に引き渡しています。しかし、ちゃんと分別されていないものは引き取ってもらえず、可燃ごみになってしまうので、ISO委員会の担当生徒が、週1回、回収ごみの徹底的な分別を行います。可燃ごみの回収袋を開け、その中に混ざっている紙やプラスチックなどの資源物を出したり、逆に資源物に混ざった可燃ごみを戻すなど、ごみを減らすことに大変な努力をしています。昼食後のごみが一番プラスチックの混入率が高く、「特に多く混ざっているのが部活と職員室からでるごみですよ。」とのこと。

 ポスターやプリント類で、ISO委員会で決定したことを広報していますが、「なかなか全校生徒に伝わりきらないので、分別ができていません。方法があれば教えてほしいです。」というISO委員の生徒。RING編集委員が持参したPETボトル再利用品には、「何にリサイクルされるかがすごくよくわかるので、ぜひ紹介したいです。」と大いに関心を寄せます。

 環境について自分達で考え、議論し、正しい方向へ進む努力を欠かさない。こうした姿勢に、環境保全の確かな未来を感じました。

 
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RING Vol.26PETボトルリサイクル推進協議会PET