RING PETBOTTLE RECYCLING
環境学習の現場から
 
静岡県
浜松市立鴨江小学校
現場の見学を、エコについて自分達で考えるきっかけに。
リサイクル施設を見学

 2009年2月から稼働した浜松市の西部清掃工場。その大掛かりな施設を初めて目の当たりにした、浜松市立鴨江小学校の4年生たちは、その動き一つひとつに「オオーっ!」「すごーい!」と歓声を上げています。この施設は、処理施設と啓発施設が一体となっており、子供たちは、啓発用のビデオを見た後、施設見学コースを周ります。

 見学コースを進みながら、説明員は子供たちに、窓のむこうで動く機械や、搬入されるごみの中身、毎日の正しい分別排出の仕方まで、詳しく説明します。また、早押しやクイズなどの環境ゲームコーナーでは、楽しく環境について学んでいました。

 しかし、楽しいだけではありません。「ごみが入りきらない時はどうするか?」という質問には、「どうしたらいいですか?」と逆に問いかけられ、子供たちは考え始めます。答えはなかなか出てきません。そこで説明員から、「ごみを出さないようにすることが大事。正しく分別してごみを減らして欲しい」とお願い。子供たちは「はい!」と元気よく答えました。

 見学終了後、学校では「自分達にできることを具体的に考える時間」を設けました。施設で働く職員の様子を見た子供たちは、必要ないものは買わない、大切に使うなど、実生活に結びつけて活かせるよう、考えはじめています。「エコという言葉がよく聞かれるようにもなり、学習でも生活の中でも身近に感じられるようになったため、意識・知識は高まっていると思います。」と言う三宅先生。ごみ減量・分別の意識はこれからの社会に必要な精神。それは未来を担う子供たちに、着実に身についています。

 
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