RING PETBOTTLE RECYCLING
環境学習の現場から
 
大阪府
堺市立上神谷(にわだに)小学校
コミュニケーションで育つ環境意識の芽。
出前講座授業中

 「それ知ってる!リサイクルや!」と、子供たちの元気な声が飛び交うのは、堺市立上神谷小学校4年生の教室。環境学習の一環として、堺市の環境出前講座を担当する、啓発推進係の梅津氏は、子供たちと掛け合いながら漫才のようにテンポ良く環境について説明をしています。もともと仕事で漫才の経験があったとのことで、子供たちとのコミュニケーションや間合いの取り方が絶妙です。ただの説明では子供が飽きてしまうので、どうしたら興味をもって聞いてくれるかを考えたところ、今の掛け合いの方法になったとのこと。梅津氏が問いかけて、考えて、相談して、手を上げて元気よく答える子供たち。そうしたコミュニケーションを通じて、子供たちは環境について楽しく学んでいます。

 「子供と対話していて一番心がけている部分が、“最後まで聞くこと”です。一生懸命答えているのに、途中で遮ってしまうと、その子の芽を摘んでしまうので、それだけはやらないようにしています。まずは、最後まで聞いて、それから話す。それが大事なことです。また、あまり難しい言葉を使っても、理解できません。子供たちがわかる表現に置き換えるのが一番難しいです。」と、梅津氏。堺市で推進している4R運動(3R+Refuse[ことわる])を、そのままでは覚えづらいので、覚えやすくて面白い言葉は何かないかと、いろいろと思案したところ、“とわる”“ん量する”“りかえし使う”“さい利用する”の頭文字を取って、「こげくさい運動」と説明。これには子供たちも大笑い。「こげくさい、こげくさい」と子供たちの頭にしっかりと残っていました。

 子供たちとのコミュニケーションと印象に残る言葉。環境意識の芽はしっかりと育っています。

 
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