戸建て住宅地域や集合住宅地域など、さまざまな顔を持つ江戸川区ですが、PETボトルは、2006年12月から区内全域での集積所回収となりました。67万人もの人口を抱えており、年間回収量は、集積所2,200トン、店頭260トンにも達しています。ご近所付き合いが盛んで、ごみ問題への意識も高いことから綺麗なPETボトルが集まっています。24,000ヶ所以上ある集積所にはPETボトル専用に緑色のネットが配付されて週1回の回収、店頭からは週3回の回収が行われています。
江戸川区では容器包装廃棄物の減量という容器包装リサイクル法の趣旨に基づき、全量を指定法人に引き渡しています。
実践につなげる啓発活動の一環として、リサイクル施設見学会が実施されています。参加された方々は「なぜ分けなければいけないか」が実感できるため、分別に対する意識と行動が変わるようです。
また、わかりやすい啓発ということでは、区職員による手作りのカッティングカー(中が見えるように改造した小型プレス車)を用いて小学校や幼稚園、保育園の子どもたちに環境学習を展開しています。また、地域イベントにも繰り出して、分別や資源のPRには欠かせないこのカッティングカーは、子どもたちに大好評で、現在では2台に増えています。「イベントに参加したお子さんがご両親に『ちゃんと分別しないとダメなんだよ』と言う親子の会話を聞くと、嬉しい気持ちになりますね。」と葛西清掃事務所の遠田統括技能長。
親しみやすさということでは、リサイクルがくるくる回るようにとの願いを込めてネーミングされた「くるん」というごみの減量・リサイクルキャラクターもいて、子どもたちに大人気とのことです。普及啓発のキーワードはまさに「分かりやすさ、親しみやすさ」にあるようです。