RING PETBOTTLE RECYCLING
東京23区PETボトル回収の“いま”
 
中央区
大人の街づくりを目指して、
リサイクルのマナーを守っていきます。
 中央区は、銀座や日本橋など多くの大型商業地域を抱えている点が大きな特徴と言えます。このため、これらの地域で排出される廃棄物については普段の回収日に加え日曜日の早朝にも回収するようにしています。休日でも人通りが絶えない土地柄を考慮して街の美観に特に気を使っている点が注目されます。

 使用済みPETボトルの回収は、店頭回収(1997年から実施)と集積所回収(2006年から実施)。実践に当たっては、事業系と家庭系のそれぞれについてきめ細かい啓発活動を展開しています。また、事業者に対しては立ち入り調査を実施して、適正な排出・処理を促しています。その効果もあって、事業者(商業ビルなど)の多くが独自の方法で回収・リサイクルを積極的に行っています。

 一方の家庭系については、PETボトルの集積所回収を始めるに先駆けて担当者がマンションを含む全戸にチラシを配布。PETボトルの排出の際、キャップ・ラベルをはがして、中をすすいで出すよう説明。そして現在も、排出状況の悪いところについては、職員が啓発活動の一環として各戸を訪問し、理解と協力を求めています。「中央区は大人の街づくりを目指しているので、リサイクルに関してもマナーをしっかり守るように強く訴えています。」と遠藤所長。

 現在の使用済みPETボトルの品質については、「マンションから排出されるボトルは比較的きれいです。しかし集積所やコンビニの店頭ボックスにはキャップ付きや飲み残しボトルも多く持ち込まれるので頭を痛めています。」とのこと。集積所で好ましくない状態のものが見つかった場合は、警告シールを貼って残していくのに加え、ご家庭を指導班が訪問して改善をお願いするといったきめ細かい対応措置を講じています。「区民の皆様のさまざまな要望にも一つひとつ丁寧に対応していくことで回収品の質の向上を図っていきたいと思っています。」と園田課長。効率的な啓発活動に引き続き全力投入していく強い決意を表していました。

 また、区では3Rの推進活動にも極めて積極的に取り組んでおり、その一環として「エコまつり」や「フリーマーケット」などを開催しています。「子供から大人に至るまで家族単位で参加して遊びながら学べるように工夫しています。毎回どのイベントも大変なにぎわいです。」と園田課長は現状を紹介されました。
マンションから排出されるきれいなPETボトル(左写真)毎年盛況なエコまつり(中央写真)フリーマーケット(右写真)
環境部清掃リサイクル課 課長 園田 典子
環境部中央清掃事務所 所長 遠藤 龍雄
環境部中央清掃事務所 作業係 
     廃棄物減量指導員 統括技能長 鈴木 康央
環境部中央清掃事務所 作業係    
  廃棄物減量指導員 技能長 新井 伸幸
環境部清掃リサイクル課 事業推進係 白鳥 由紀
 
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