RING PETBOTTLE RECYCLING
資源循環型社会形成を目指して 環境学習の現場から・リサイクルプラザに行こう!! 新潟県長岡市 www.city.nagaoka.niigata.jp
リサイクルにおける分別の大切さを、徹底して啓発
  長岡市は、2005年4月と2006年1月の2度にわたる合併により周辺9市町村を編入し、人口約28万人の都市になりました。2008年4月からは、地域ごとに異なる分別収集のやり方を全市で統一します。PETボトル、びん、缶は透明もしくは半透明の収集袋に一括して入れる「混合収集」(週1回)になります。現在は、統一された方法での回収スタートに向けて、町内会や市民の皆さんに説明会や出前講座を積極的に行い、理解と協力をいただく努力を重ねています。
 PETボトルは、キャップをはずして、ラベルをはがし、中をきれいにして出してもらうようにお願いしています。「収集形態がPETボトル、びん、缶の混合のためと圧縮機の関係から、PETボトルは“つぶさないで出してください”とお願いしています」と語る諏訪氏。
 収集袋による一括排出については、いままでコンテナ方式だった地域の皆さんにも、「冬は雪の多い地方なので、コンテナでは雪に埋もれて見えなくなってしまうので」と説明し、理解をいただいています。


「常に市民と一体」をモットーに活動
 市ではルール徹底のため、排出方法を守っていないものに関しては、「何がいけないか」を書いたシールを貼り、回収をしません。ステーションに置かれたままの場合は町内会の役員、環境美化推進員の方々に再分別してもらいます。また、市職員によるパトロール班が、ステーションに関する悩みや相談を聞いたり、アドバイスしたりして、「常に市民と一体」をモットーに活動しています。2008年4月からはこの活動を全市に拡大する予定です。  市では、PETボトル圧縮機で処理できる量については指定法人ルートに引き渡しています。将来的には設備を増設して回収した全量を処理したうえで、指定法人へ引き渡したいと思っています(2006年度のPETボトルの処理実績は494トン)。

リサイクルプラザは体験と勉強の場
 市では、広報活動を活発に行い、資源物の正しい分類がリサイクル率の向上とごみ減量(リデュース)に大きな成果を上げることを、年2回の情報誌やDVD、さらには、リサイクルプラザを訪れる市民や小中学生への説明を通して伝えています。リサイクルプラザは、市民が出したゴミの膨大さ、ルールを守ることの大切さを実際に確認できる、体験と勉強の場です。見学に訪れる人は年間約3000人。職員の説明に熱心に耳を傾け、活発な質疑応答が行われています。
市独自の取り組みを語る諏訪、佐藤両氏 処理施設を見学する子供たち 子供たちなどから公募したごみ焼却施設の煙突のデザインが展示されています
(取材:RING編集委員)

長岡市環境部環境施設課 課長 長部 恵介
長岡市環境部環境施設課計画係 主査 諏訪 久志
長岡市環境部環境業務課減量推進係 係長 佐藤 克子
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RING Vol.21PETボトルリサイクル推進協議会PET