RING PETBOTTLE RECYCLING
再生樹脂利用事業者紹介 株式会社ダスキン 大阪本社商品開発部
「ダスキン吸塵・吸水マット」のレンタルは再生利用のリサイクルと同じ考え方
製品開発の苦労を語る両氏 株式会社ダスキンは1963年創立。モップやマットの「レンタル事業」からスタートしました。
 お客様先への製品配送・使用後回収・再生加工のレンタルのサイクルは、循環型事業の具体的な姿といえます。このレンタルを40年続けているダスキンは「繰り返し使う」「モノを大切にする」思想を根本に置いています。レンタルマットの素材においても、近年、環境に配慮したPETボトル再利用品が多く使用されるようになってきています。代表的なものに「吸塵・吸水マット」や「フラットマット」がありますが、それ以外の分野でも「レンジフードフィルター 不織布タイプ」など多くの製品に再生PET樹脂が使われています(PETボトル再利用品として8品種が登録されています)。

 1998年、PETボトル再利用品の素材を使用したマットを開発するにあたり、注意したことは「エコ素材を使う」「でも機能は落とさない」という2点を満足させることでした。ポリエステル繊維は、強い素材ですが、繰り返し洗浄・乾燥して使用するレンタルマットの素材としては機能が劣る・適さないと言われていたからです。しかしながらこれらを克服するために技術的工夫や工程改良を重ねることで、それまでのマット以上の新しい機能を持ったエコ素材のマットが生まれました。

マット全体の20%がPETボトル再利用品です  再生PETの繊維は、マットの毛足である「パイル」とマットの「基布」に使用されていて、別々の企業でダスキン仕様に製作していただいているものを納入、使用しています。「吸塵・吸水マット」をはじめとしたPETボトル再利用品のマットは月90万枚使われていて、マット全体の使用量の約20%を占めています。これからも徐々に増やしていく予定です。
 「原料不足により、再生PET繊維の価格が上がってきているのが悩みですが、それでも再生PET繊維のマットは続けていきます」との力強い言葉がありました。
(取材:RING編集委員)

開発研究所 商品研究開発部マット商品開発室 室長 越智 清治 氏
クリーンサービス事業本部 商品開発部快適生活商品開発室 平林  直 氏

大阪府吹田市豊津町1-33
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