RING PETBOTTLE RECYCLING
リサイクル紹介 小島産業株式会社 滋賀工場
Aランクベールへの“こだわり”は、高品質への“こだわり”
高品質へのこだわりを語る小島社長(左) 1951年創業の小島産業株式会社は、毛布の製造業からスタートし、培ったノウハウと技術力で今日に至っています。滋賀工場ではPETボトルのフレークを破砕、洗浄し異物混入率の非常に低い、高品質のフレークに仕上げています。(なお、兵庫県にある篠山工場では、滋賀工場で製造されたフレークから繊維(綿)を製造していますので、小島産業(株)は、「再商品化事業者」であると同時に「再生樹脂利用事業者」でもあります。)

 「私たちは、高品質のフレークを仕上げるために“こだわり”を持っています。それはAランクのベールを入手すること。良質のベールが高品質のフレークに仕上げるために欠かせません。Bランクのベールを落札しても、品質を上げるための手間や設備に時間も経費もかかりますから」(小島社長)。

PETボトルの手選別風景 異物の混入は歩留まりを悪くし、生産効率も下がります。工場では、異物の混入したベールを見本としてつけて、市町村に報告をしてきました。「排出する時のルールとマナーを守ってもらうことが、手選別の手間を省き、ベールの品質、そして再生品の品質を上げることにつながるからです。PETボトルのリサイクルには市民、市町村の理解と協力が欠かせません」(藤井専務)。最近では、きれいなベールが多くなってきているとのことです。工場内は「整理・整頓・清掃」の3Sが徹底されています。臭いもありません。「PETボトルのリサイクルをしている工場が、きれいで清潔ということは見学に来られる皆さんにも好感をもっていただけます」。
 「今後も“真面目にコツコツ”を信条に、地道にリサイクル事業に取り組んでいきます」と語る小島社長。切磋琢磨してフレークの品質を高めつつ、資源リサイクルについての<共感の輪>を広げる努力は着実に実を結んできています。
(取材:RING編集委員)

代表取締役 小島 博明 氏
専務取締役 藤井 昭則 氏
取締役 ペットボトル事業部 西岡 右行 氏
ペットボトル事業部 係長 成田 力芳 氏

<年間処理能力:7,200トン>
滋賀県甲賀市甲賀町油日2216−11
TEL. 0748-88-5014
FAX. 0748-88-5024
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