人口約142万人の福岡市は、2015年度までにごみの量を10%削減(2002年度比)する数値目標を発表しています。同時に、リサイクル率も2002年度の15%から、2015年度は30%(家庭ごみと事業系ごみの合計)実現を目指します。
この数値目標実現の一環として、2005年10月から、家庭ごみ有料化を開始しました。可燃ごみ用指定袋(45リットル)が45円に対して、PETボトル・ガラスびん用指定袋(45リットル)は22円。「資源ごみの袋を無料にしなかったのは、PETボトルなどの資源ごみの処理にも費用がかかっていることを市民に分かっていただきたいから」とのこと。市では、粗大ごみ以外のごみ収集は夜間に戸別収集されます。
「夜間戸別収集は昭和30年代から行っておりますが、メリットとしては、道路事情を考慮した収集効率と町の美観アップです。ライフスタイルが夜型の人、朝、ごみの出せない方にとっては便利になったと思います。想定外としてはカラスの被害も少ないこともあります。デメリットとしては収集作業員への負担が大きいことや収集時の騒音と、市民の目がごみに向きづらい、ということでしょうか。それでも夜間収集のほうがメリットがあると判断して継続しています」。
PETボトルはガラスびんとの混合収集(月1回)。パッカー車を低速で走らせながら作業員が一つひとつ回収していきます。 PETボトルを出すときには、キャップを取る、中を洗って、つぶすことをお願いしています。ラベルについては「はがさなくても良い」という指導をしています。市には、PETボトルの処理施設がないので、収集したPETボトルの処理は民間に委託し、選別、圧縮を行っています。PETボトルの容リ協引渡し量は2006年度は2,891トンです。
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