RING PETBOTTLE RECYCLING
資源循環型社会形成を目指して 環境学習の現場から・リサイクルプラザに行こう!!
市民ひとりひとりの意識が高く、ベールの品質はつねにAランク
「市民の立場に立ったリサイクル」を語る3氏 大仏と天平文化と平城京に代表される古都、奈良市。人口約37万人、観光客が年間1,300万人訪れるこの都市では、1997年にモデル地区でPETボトルの分別収集が始まり、1999年3月には全市に広がりました。PETボトルの分別収集を開始した時は、市内自治会を回って事前広報を徹底しました。その甲斐もあり、現在は、まちかどトーク(ごみ話)に行った時にはすでにPETボトルの分別が市民の生活に溶け込んでいて、特に注意をしなくてもきれいにPETボトルが分別されています。
全市から集められてきたPETボトル  市のごみ分別は9種12品目。2006年度のPETボトル回収量は477トン。全量が指定法人ルートへ引渡されています(以後も、指定法人ルートへの引渡しを続ける予定)。市内を23の地域に分けて、各地域に月1回、専用収集車で単品収集をしています。ベール品質はつねにAランクです。「キャップを取って、きれいに洗って排出するようお願いしています。ラベルに関しては特に指示していません。(財)日本容器包装リサイクル協会の引取り基準をもとに市民の方々が排出しやすいよう考え、現在の方法になりました。」という田中氏です。

 多くの観光客が訪れる奈良公園にはごみがほとんど落ちていません。PETボトルの手選別これはごみ箱を置いていないからです。「ごみ箱を置くとそこからあふれたごみとにおいが周りを汚してしまうため、廃止しました。ごみ箱を置かないことが美観を保つ方法のひとつと思います。」と大福氏。市内でも、それぞれ自治会が独自に活動しており、午前8時半を過ぎると再生資源収集場所のコンテナ・網袋が整頓され収集車の回収を待つようになっています。今では「ごみは捨てずに持ち帰る」という思想が市全体に浸透しています。市民ひとりひとりの環境に対する意識が非常に高く、街全体にリサイクルの精神が浸透していることを実感しました。
奈良市環境清美部 次長 大福 啓司 氏
奈良市環境清美部リサイクル推進課 課長 半田 芳弘 氏
奈良市環境清美部リサイクル推進課 田中 裕司 氏
奈良県奈良市 www.city.nara.nara.jp
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