RING PETBOTTLE RECYCLING
資源循環型社会形成を目指して 環境学習の現場から・リサイクルプラザに行こう!!
市民、事業者とのパートナーシップで、「明るい循環型都市 京都」実現へ
市の取り組みを語る瀬川課長(中央)「京都議定書」誕生の地、京都市は人口147万人、さらに年間4,700万人の観光客が訪れる大都市です。市では2006年の10月から家庭ごみの有料指定袋制を導入しました。有料化の目的は、ごみ減量化とそれにともなう地球温暖化防止に貢献することです。実施から半年で、家庭ごみは約15%、資源ごみは約20%以上の減量ができました。
PETボトルの回収は、週1回の缶・びんとの一括収集。約20世帯に1カ所の割合で設けられているステーションからパッカー車が回収します。積極的に環境学習に取り組む子供たち「一括収集にしているのは、PETボトルをびんの緩衝材にするからです。個別回収にしてほしいという声が、市民から寄せられることもありますが、個別収集にすると収集回数が増加すること、また狭い道が多く、車両が多い市の実情を考慮すると、一括収集が効率的です。」と語る瀬川課長。(ちなみに、パッカー車、市バスの燃料には精製された使用済みてんぷら油が使用されています。<パッカー車は100%、市バスは20%の混合>)
 市の再資源化施設である「京都市北部リサイクルセンター」には、一括収集されたPETボトルが搬入されてきます。市のPETボトルの収集量は2,300トン(2006年度)。全量が指定法人ルートに渡されています。PETボトルは選別・圧縮されベールに加工されます。センターでは「地球の未来を救う、3つのキーワード(Reduce、Reuse、Recycle)」をテーマに、3Rの大切さを、最新のCG映像やクイズを織り交ぜて啓発しています。訪れた時も小学生が積極的に質問し、職員の説明にうなづいていました。飛び入りで、RING編集委員によるPETボトルのリサイクル啓発もさせていただきました。「全員が説明員の気持ちで、見学対応をしています。環境を守ることやリサイクルの大切さを伝えていきたい」と語る職員の方々の熱心さが印象的でした。
 日々の生活の中での3R活動、観光地ならではの町美化活動。市民、事業者、行政のパートナーシップのもと、地道な努力が重ねられています。
※その後訪ねた、「京(みやこ)エコロジーセンター」は、環境学習の拠点として、主に温暖化防止を取り上げていました。市民、事業者、行政、有識者などがパートナーシップをとり、温暖化に限らず環境学習に関して子供から大人まで対応しています。そのオールマイティな活動に感嘆しました。
京都市環境局循環型社会推進部循環企画課 課長 瀬川 道信 氏
京都府京都市 www.city.kyoto.jp
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