RING PETBOTTLE RECYCLING
自主行動計画に基づいた 3R推進活動
中山 私たちは改正容リ法の討議の中で、事業者としての自主行動計画を立てて、その目標に向かって努力していくということをお約束いたしました。

ひとつは、容器の軽量化をやっていきましょう。PETボトルについては主要用途、容量別に3%軽減しようとしています。容器をつくっている事業者側からすると、3%は決してやさしい数字ではないと考えています。
消費者からは「何で5%、6%にできないのかわかりません」というご質問を受けています。しかし、PETボトルについては、充填条件やその他いろいろな条件があって、軽量化については3%でも非常に高いハードルだと私自身は思っています。そういったところを消費者にわかっていただくことが必要だと考えています。

確かに輸入されたボトルのなかには日本のボトルより軽いボトルがあります。私たちは世界で一番品質要求の高い消費者に対して、長年対応してきていますが、私たちの技術で安心して使える基準に達していることをご理解いただく努力が、まだ不足していると感じています。

それと、もうひとつは、そういう対話をするために、フォーラムやセミナーを積極的に開催していくことにしています。要するに、協働についての対話をしていきましょうと考えているわけです。軽量化と主体間の連携を私たちの自主行動計画の2つの柱として挙げているわけです。
この自主行動計画を通じて、私たちがやっている課題についての理解と、私たちが知らなかったことについての認識をお互いに共有できると考えています。多分これは十分できるだろうと私自身は思っています。今、現状を調査しながら、PETボトルの重量はどのように分布しているのか、そのデータをとりながら、それをもとに効果の把握をしていきたいと思っています。

松野 推進協では、自主行動計画に基づいて3R推進の活動を開始していますが、さらに、容器包装8団体共通の取組みテーマとして、2006年度は、市民団体の皆さんを主としたフォーラムと市町村を対象としたセミナーを開催しました。横田課長、西村室長にはそれぞれの会合にご参加、ご挨拶いただきありがとうございました。

私たち推進協独自でも、市町村の皆さんとの交流を深めていくため、3月に第1回の自治体交流会を開催しました。今回は、第1回ということで、4カ所の市町村の方にお越しいただき、本音のトークで、お互いの抱える疑問や課題をぶつけあい、来年、再来年へと何を目的として、この交流会をどう拡大していくかといった点について意見交換をさせていただきました。
また、自主行動計画にも記載してありますが、自主回収などに関して研究会を立ち上げて調査・研究を進めています。とくに集団回収については、アルミ缶・スチール缶などではかなり回収実績も多く、市町村のコスト面でも削減効果があがっているようですので、こういったところにつきましても市町村の皆さんとの交流の中で、協働の取組みの可能性を研究させていただければと考えています。

もうひとつ、協働化を推進するための重要な取組みテーマとして、PETボトルのことを皆さんにもっと良く理解してもらう活動を行いたいと思っています。たとえば、国内でPETボトルに使用する樹脂量は全原油輸入量の0.2%程度だということなどは、多くの方が大変意外に思われるのではないでしょうか。
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RING vol.19PET ボトルリサイクル推進協議会PET