RING PETBOTTLE RECYCLING
問題意識の共有
横田課長 将来的に安定した国内資源循環システムの構築のために、事業者によっては、自らの排出について、CSR的な観点から判断されるところもありましょう。特定事業者として自らがPETボトルを使われているような事業者もいらっしゃるわけですから、そういう方々が自分のところのPETボトルにするために国内循環向けに排出するというのも、ひとつの判断だと思います。だから、市況の問題は非常に重要な問題である一方で、それに対して、しかたがないんだとあきらめないで、そのためにどうしたらいいのか、そこのところの問題意識の共有が重要だと思います。

中山 先ほど、PETボトルは優等生だというお話がありましたが、PET樹脂の価格の上昇とともに、使用済みPETボトルの価格もそれにつれて上り、高く売れるから、売れるところに売ればいいじゃないかというような認識が定着しているとは思えません。
ここ1〜2年の動向はPETボトルがこんなに高く売れるのかと気づかれた一部の人たちが、ある短期の利益を確保しようとして動いている感じがいたします。

横田課長がおっしゃる認識、課題を共有しながら、それにそった啓発活動がある程度浸透していき、また先ほどのお話のように市町村の方に有償入札のお金が循環してくる、そういったことが進んでいけば、原料高につられて使用済みPETボトルの価格が急激に上がってきたものについての認識がまた変わってくるのだろうと思います。

そのように認識が変わり、輸出にまわっている使用済みPETボトルが日本国内で循環されるようになり、価格がある程度安定し、これに基づいてリサイクルの基盤あるいは収益がちゃんと確保できた時、先々を見た再商品化の事業計画が長期で立てていけるのだろうと思います。
ですから、そういう認識、課題を共有していくこと、そしてそれにそった啓発活動運動を推進協としてもやっていくことが大事なんだろうと思います。
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RING vol.19PETボトルリサイクル推進協議会PET