RING PETBOTTLE RECYCLING
積極的な対話に向けて
PETボトルリサイクル推進協議会会長 中山伊知郎氏中山 推進協としましても、今回の法律の改正を機に、今まではどちらかというと出不精な、待ちの姿勢でいたのが、この改正をきっかけとして積極的に対話をしなければならない場面がたくさんありました。消費者団体の方から、事業者は存在そのものが悪だというような議論もかなりあって、それについては懇切丁寧に、私たちの努力を説明させていただく機会もありました。その中で、私たちへの理解も少しずつ広まってきて、そういったところを自覚し、セミナーやフォーラムを開催しました。事業者側として積極的に市町村や消費者と対話を始める良いきっかけができたと思います。

なおかつ、PETボトルだけではなくて、容器包装の8団体がひとつにまとまって、容器包装全般のリサイクルについて語れる場面もありました。各団体で温度差はいろいろありますが、容器包装全般のリサイクルの厚みを全体で上げていこうという機運が広がって、待ちの姿勢から前へ出る姿勢へと転換する良いきっかけだったと、私自身は思っています。
ただ、PETボトルの産業全体をとらえてみると、容器包装では、スチール缶、アルミ缶、段ボール等のリサイクル基盤と比較して、PETボトルのリサイクル基盤はまだ少し脆弱なところがあると思います。この辺のところを、消費者の方々、市町村の方々と会話しながら、枠組みをつくって、PETボトルリサイクルの基盤を強化しつつ、産業の将来に向けての悠々たる拡大を目指していきたいと思っています。
ですから、この改正の議論は、私たちにとって決してマイナスではなく、ひとつの技術として、リサイクルについて活発に語れる機会をいただいたと理解しています。
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RING vol.19PETボトルリサイクル推進協議会PET