RING PETBOTTLE RECYCLING
資源循環型社会形成を目指して 環境学習の現場から・リサイクルプラザに行こう
住民ボランティアの「分別大使」が、ごみ分別の指導
宮崎県 宮崎市
エコクリーンプラザみやざき宮崎市の人口は約37万人(2006年1月に周辺3町と合併)。PETボトルの分別収集は2000年から開始されました。現在は週1回、パッカー車で単品収集されます。家庭ごみはすべて有料化されていますが、資源ごみは無料で、有料の指定袋以外の透明あるいは半透明の袋にPETボトルだけ入れるよう指導しています。(パッカー車はPETボトルとプラスチック製容器包装の混載になります。)
市では、2003年度より各自治会ごとに、環境美化に取り組む住民ボランティア2名を「分別大使」として登録(2006年度は837名)。宮崎市の取組みを語る担当者の皆さま地域のごみ分別の現場指導や質問に答える制度を立ち上げました。分別の現場での指導はできるだけ住民サイドでやっていただき、行政は張り紙での告知や、分別されていないごみは収集しないなどの指導を行っています。PETボトルの指定法人ルートへの引渡し量は、2003年度で1,085トン、2004年度で1,020トン。全量が指定法人に納められています。
「PETボトルは、きれいに洗って、キャップをはずして、できる限りつぶして出すようお願いしています。
ラベルの扱いについては特に指示していません。質問が出たときには“ラベルをはずしていただけると助かります”と答えています。PETボトルの分別収集を始めたのが2000年ですから、分別することは定着しています」と野崎課長補佐。
分別収集した資源ごみは、「エコクリーンプラザみやざき」へ搬入されてきます。
保管施設を見学するRING委員 最終的に手作業でよりしっかり分別されます
(取材:RING編集委員)
宮崎市環境部環境施設課長補佐兼計画係長 野崎 公憲 氏

宮崎市ホームページ
http://www.city.miyazaki.miyazaki.jp
■最新設備が完備したプラザ
財団法人 宮崎県環境整備公社 エコクリーンプラザみやざき
「エコクリーンプラザみやざき」は、県央地区11市町村の一般廃棄物の広域処理と、県内全域を対象とした産業廃棄物処理が一体となった施設です。CGで説明するお江戸すごろくプラザの運営は(財)宮崎県環境整備公社が行い、各市町村が、収集以降の処理を委託する形態をとっています。
リサイクル施設の資源ごみ処理能力は1日105.6トン(内、PETボトルは13.8トン)。見学に訪れた80人ほどの小学生と一緒に施設紹介のビデオを鑑賞した後、インストラクターの案内で見学コースを回りました。「2階のエコタウン(環境学習コーナー)は、家庭のキッチンやリサイクルコンビニ、地球環境クリニック、お江戸ごみすごろくといったさまざまなテーマが設定され、最新のリサイクル情報を学習できるように工夫されています」と前田主査。子供たちも目を輝かせて、見たり操作したりしていました。エコタウン内リサイクルコンビニはじめて見るリサイクル施設の大きさ、ごみピットからごみをつかみ出すごみクレーンの大きさに驚きの声が上がります。それは自分たちが出す多量のごみへの驚きでもあります。
“恒例”になった当協議会委員による背広や、ネクタイなどのPETボトルの再生品の説明には、「ヘェ〜」と驚き、興味津々の様子で聞いていました。
RING委員の背広に興味津々の子供たちここ数年にわたり、小学生の環境教育の一環としてのリサイクル施設や、処理工場への見学に立ち会うことが多くなりました。熱心に質問し、一生懸命にメモを取る姿を見ていると、環境保全やリサイクルの啓発が着実に子供たちに浸透していることを実感します。

(取材:RING編集委員)
(財)宮崎県環境整備公社総務財務課主査 前田 晃弘 氏
施設運営課主査  泉 正広 氏
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