RING PETBOTTLE RECYCLING
再生樹脂利用事業者紹介
「ユニエコロ」など付加価値ある再生品開発で消費者にアピール
ユニチカ株式会社
商品名「ユニエコロ」として販売される衣料品 岡崎工場は、1935年に旧・日本レーヨンの工場として操業を開始しました。現在はユニチカ(株)、ユニチカファイバー(株)、日本エステル(株)の3社が合体したユニチカグループ岡崎工場としてPET樹脂事業などの活動を行っています。
 PET樹脂の生産能力は年間18万トン。その半分を工場内でポリエステル長繊維、ポリエステル短繊維、ポリエステル不織布などに製品化し、残りの半分はグループ工場にてフィルムに加工したり、PETボトル用などの樹脂として販売しています。<ビデオで繊維の製造工程を見た後、工場内部の見学では再生フレークの投入から紡糸、延伸、梱包までの流れを案内していただきました。>
グループ会社のユニチカテキスタイルでは、PETボトルの再生フレークから作られた再生ポリエステル繊維を使用しユニフォームや作業服を商品名「ユニエコロ」として販売しています。使用量は長繊維で年間約280トン、短繊維では年間約300トンになります。
■技術開発で問題を解決!
「ユニエコロ」はソフトな風合いとボリューム感を持ち、防縮性、防シワ性、耐久性といったポリエステル独自のさまざまな機能は従来品と変わりません。「環境問題に積極的に取り組んでいる企業や公共性の高い企業、学校などのユニフォームに活用いただきたいと思っています」と松永生産開発部長。
 同工場では、よりファッション性のある素材の研究、染色性の向上など付加価値ある再生品の開発を進め、ユニフォームから消費者にアピールするさまざまな商品までの展開をめざしています。「再生フレークの品質も上がってきましたが、異物の混入はゼロではありません。私たちは技術開発でひとつひとつの問題に対応してきました。現在では、操業性はバージン素材のものとほとんど変わりません」と語る波田工場長。
 PETボトルの排出から再商品化までの、リサイクルの大きな流れ。品質向上とリサイクルの活性化に欠かせないものは、やはりPETボトルへ異物混入しないという「原点」にあるということを強く再認識させられました。
(取材:RING編集委員)
付加価値ある再生品の開発について語る担当者の皆さま
写真左から
ユニチカファイバー(株) 生産開発本部生産開発部長 松永 伸洋 氏
ユニチカ(株) 岡崎工場長 波田 行雄 氏
日本エステル(株) 岡崎工場 製造部長 下森 研一 氏
同工場 製造第二課長 和泉 智之 氏
ユニチカ(株) 岡崎工場 管理部長 今村 高之 氏
愛知県岡崎市日名北町4−1
TEL 0564−23−2311/FAX 0564−22−1583
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