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湘南の海に面した平塚市は人口25万人。1999年からPETボトルの分別収集を始めました。PETボトルはプラスチック製容器包装と同日に、週1回、単品収集されます。開始当初のPETボトルの回収量は約430トンでしたが、2004年度は約820トンと、ほぼ2倍になりました。「回収量が順調に伸びてきたのは、啓発活動と市民のご協力のおかげです」と飯田課長代理。
PETボトルは、(1)キャップをはずす (2)ラベルをはがす (3)中をすすぐ (4)踏みつぶして出す、ことをお願いしています。収集されたPETボトル、プラスチック製容器包装と缶、ビン(月2回収集)は、平塚市リサイクルプラザ(愛称「くるりん」)に搬入されます。
平塚市リサイクルプラザは、2004年4月に操業開始した新しい施設です。「工場棟」の処理能力は1日44.6トン(PETボトルの処理能力は1日3.5トン)。中間処理されたPETボトルはベールの状態で再商品化事業者に引き渡されます。
リサイクルプラザの「プラザ棟」には、再生工房室、情報発信コーナーなどが整備されています。見学に来る小学生は、山積みにされたPETボトルや手選別作業の現場、PETボトルの再利用品などに驚きの声をあげ、パソコンを使った「分別クイズ」では楽しみながらリサイクルの大切さを学びます。
平塚市には、市内の約9割の小学校が参加している「ごみ学級」があり、総合学習の中で市の職員やボランティアの方々が分別の指導をしています。工夫を凝らした説明や興味を引く体験を通して、リサイクルの意識も高まっています。
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