RING PETBOTTLE RECYCLING
リサイクル工場紹介
三重県 よのペットボトルリサイクル 株式会社
所在地:三重県伊賀市柘植町字栂原853番
TEL:0595-45-7800 FAX:0595-45-9071
年間処理能力:18,000トン
 よのペットボトルリサイクル株式会社は忍者の里・伊賀市、鈴鹿国定公園特別地域指定の余野公園に隣接しています。操業の開始は1997年4月。(財)日本容器包装リサイクル協会の再商品化事業者として登録されています。2000年12月には設備を増設し、当初の2倍の生産能力(18,000トン)にアップしました。「PETボトルの処理が追いつかない事態になったため、各方面からのお勧めで、まったく同じ機械を従来のラインに平行して設置しましたが、2001年からは原料不足の状態が続いています」と三大寺副社長。処理能力に対してPETボトルの確保が非常に困難なのが悩みです。「原料不足でお客さまのご要望にお応えできないのが一番つらいですね」。
 競争に勝ち抜くために“毎年1つ新しいことをやる”というのが会社の方針です。2002年にはコスト削減のため「自家発電」をスタート。これで電力の9割をカバーしています。さらに2003年にはフレークの強度を増す「固相重合」を開始しました。次はISO14001取得を視野に入れています。新しいことに挑戦することが26名の社員の意欲を高めているのです。
 見学者は市民や小学生が月に600人ほど来場します。PETボトルリサイクルの啓発活動ですから、ビデオやパンフレットを用意して対応しています。「以前に比べるとPETボトルもきれいになってきています。市民のリサイクルへの理解も深まっています」(三大寺副社長)。経営努力と共に、リサイクル啓発の努力も着実に実を結んでいます。
(取材:RING編集委員)
東京都 東京ペットボトルリサイクル 株式会社
所在地:東京都江東区青海2丁目地先 中央防波堤内
TEL:03-3599-1080 FAX:03-3599-1082
年間処理能力:11,000トン
 東京ペットボトルリサイクル株式会社は2000年4月に事業を開始。(財)日本容器包装リサイクル協会の再商品化事業者として登録されています。
 工場は大都市東京のビル群を目の前に臨む東京湾の埋立地(江東区青海)1haの敷地にあります。主に東京23区のPETボトルを処理する目的で設立されました。
 「ここに入って来るPETボトルは23区のものがほとんどですが、ベールで来たり丸ボトルで来たりとまちまちです」と野口社長。丸ボトルは缶、びんの混在や飲み残し、タバコ、中には乾電池といった異物の混入が多いので、どんなPETボトルも処理できる分離強化設備で対応しています。「異物だけでなく、キャップやラベルがついていてもしっかりと処理できます。もちろん、ルールを守って出していただくことが基本です。こちらの負担が軽くなるのですから。」と語るのは山口工場長。厳しい条件の中でフレークの品質を均一に保つ努力が続いています。
 「子供たちの見学は安全性の問題で、現在は受け入れていませんが、各方面のご協力をいただいて、作業を見学できる施設をすぐにでも作りたいと思っています」。フレークの品質への自負、リサイクル教育への熱意が強く感じられました。
(取材:RING編集委員)
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