RING PETBOTTLE RECYCLING
資源循環型社会形成を目指して
広島県広島市
 広島市は人口114万人。昭和40年代の高度経済成長期にごみが急増しました。
 その対策として1975年に「ごみ非常事態宣言」を発表し、1976年6月全国に先駆けて5種類の分別収集を開始しました。その後、2001年PETボトルが加わり6種類となりました。
 2004年4月には、容器包装リサイクル法に対応するため8種類分別にし、7月からは市民、事業者、行政が一体となってごみ減量、リサイクルをすすめるための目標と具体的行動を示す減量プログラム「110万人のごみゼロ宣言」を発表し、全市を挙げて取り組んでいます。
 「減量プログラムの目標は3つです。・年間44万トンのごみ総排出量を2008年度で35万トンに(20%減)、・年間4.6万トンのリサイクル量を2008年度で8.6万トンに(倍増)、・年間10.2万トンの埋立処分量を2008年度で5.1万トン(50%減)にすることです。その、ゼロエミッションの施策のひとつとして“家庭ごみの分別とリサイクル”を大きな柱にしています」(伊東主幹)。2004年4月からPETボトル収集は、月2回から週1回になりました。収集量も昨年度の1,473トンから今年度は2,400〜2,600トン程度になると思われます。「分別は細かくなったけれど、リサイクルには協力したいという声をよく聞きます」(坪井主事)。
 市から業務委託されている(株)ダイヤエコテック広島は、PETボトルとプラスチック製容器包装(プラ)専用の中間処理施設。PETボトルの処理能力は年間2,000トン。週1回、同時に単品収集されるプラスチックと同様にベールの状態で、再商品化事業者へ引き渡されます。
 30年近く前から「ごみを分けて出す」ことが浸透している広島市民の努力は、確実にごみ減量の成果となって現れています。市では広報紙に逐一最新のデータを報告し、市民への感謝と一層の協力をお願いしています。
(取材:RING編集委員)



広島市環境局
業務部業務第一課 美化・減量係
伊東  宏 主幹
坪井 理衛 主事
広島市ホームページ
http://www.city.hiroshima.jp
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