RING PETBOTTLE RECYCLING
資源循環型社会形成を目指して
神奈川県横浜市
 東京湾に面した横浜市鶴見区末広町に「鶴見資源化センター」があります。目の前には、つり橋「鶴見つばさ橋」が美しい姿を見せています。横浜市では350万市民がごみ減量・リサイクルに挑戦する「ヨコハマはG30」に取り組んでいます。2010年度における全市のごみ排出量を2001年度に比べて30%削減するというものです(ちなみに2001年度の横浜市のごみの量は約166万トン。これは横浜ランドマークタワー12杯分の体積に当ります)。
 市では、1992年度の「缶・びん」から分別収集をスタート。現在は「5分別7品目」の分別収集が、2004年10月からは市内6区で、2005年4月からは全市で「10分別15品目」に拡大されます(週1回の「PETボトル・缶・びんの混合収集」は踏襲されます)。2003年10月からは、モデル事業として市内約4万世帯ですでに分別の拡大を実施しており、モデル地区では家庭ごみが開始前と比べて30%以上減量するなどの効果を上げています。「品物ごとにどの分別区分で出したらいいか調べられるよう、五十音順の分別一覧表などを各家庭に配布したり、地域で説明会を開催したりして広報に努めました」と加賀美氏は語ります。
 1995年稼動の「鶴見資源化センター」でリサイクルされるPETボトルは年間2,400トン(全市では7,800トン)。すべてベールの状態で再商品化事業者に引き渡します。「PETボトルは<キャップをとる、中を洗う、つぶす>と指導していましたが、来年度からはプラスチック製容器包装も分別収集することになるので、“キャップ、ラベルはプラスチック製容器包装に出してください”と指導することになります」と語る宇田川所長です。
(取材:RING編集委員)



横浜市環境事業局家庭系ごみ対策課
加賀美 博之 氏

財団法人 横浜市廃棄物資源公社
鶴見リサイクルプラザ 宇田川 国昭 所長
鶴見資源化センター 黒沢 信孝 副所長
横浜市ホームページ
http://www.city.yokohama.jp
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