RING PETBOTTLE RECYCLING
資源循環型社会形成を目指して
沖縄県那覇市
 人口約31万人、観光立県・沖縄の県庁所在地、那覇市。市では緊急かつ一番の課題として「ごみ問題」がありました。最終処分場の使用期限がせまり、どうしてもごみを減らさなくてはならない切実な状況にあったのです。そこで、市は1999年「那覇市ごみ減量・資源化実行計画」を策定し、2000年度から2004年度までの5年計画で対1998年度比で25.8%のごみ減量を目標に掲げ、さまざまな取り組みを始めました。
 家庭系ごみについては、ごみ収集方式をステーションから各家庭の前に出す「門口収集」に移行するとともに、「家庭ごみ有料化」(資源物は無料)をスタートさせ、2003年4月からは、それまで埋め立て処分されていたPETボトルの単品収集(週1回)を開始し、ごみ分別の徹底と資源化の促進を目指しました。事業系ごみについても分別排出の徹底を図り、2004年5月時点で対1998年度比22.5%の減量実績をあげることができました。
 市では分別の不十分な地域への個別訪問、パッカー車への抜き打ちチェックなど分別の指導徹底を行っています。『ごみ問題の関心がリバウンドしないように、つねに危機意識をもって取り組んでいくことが大切だと思っています』(仲本課長)。PETボトルはすべて「那覇市リサイクルプラザ」に搬入されます。1階〜3階までが処理施設で、約50トン/日の処理能力を持っています(PETボトルは約4トン/日)。PETボトルはベールの状態で再商品化事業者に引き渡します(2003年度実績で約1,104トン)。プラザの4階は年間来館者約15,000人を誇る啓発施設です。運営はNPOに委託しており、昨年からは、学校や自治会などを対象にした「出前講座」などを実施し、市民との接点でごみ減量啓発を行っています。
(取材:RING編集委員)



那覇市環境部環境政策課 大城 弘明 主幹
那覇市環境部クリーン推進課 仲本 安和 課長
那覇市環境部クリーン推進課 真栄城 敬一 主事

那覇市ホームページ
http://www.city.naha.okinawa.jp
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