RING PETBOTTLE RECYCLING
特別対談 循環型社会は、一人ひとりのリサイクル実践から
順調な再利用開発

和田 ところで、消費者から「PETボトルの再利用品はどこで売っているんですか」というお電話を結構いただきまして、大変ありがたいことだと思っています。おかげさまで、日本では、再利用品の材料となるPETボトルを再生したフレークやペレットが足りない状態です。PETボトルが足りなくて、もっと集めてほしいという声が各工場からあがっています。
2002年度は60社75施設の再生フレーク工場が(財)日本容器包装リサイクル協会に登録され、全工場で見ると24万7,000トンの能力があります。現在、生産量が40万3,000トンですので、約6割ぐらいまでリサイクルできる体制はすでにできています。

大臣 材料はここにある。これから何をつくろうかというので、こういうものをつくろう、ああいうものをつくろうという議論があるのでしょうね。最終的には、商品力で売ろうというわけだから、魅力あふれる付加価値のついた商品がどんどん開発されることを期待したいですね。

対談の模様和田 来年の“ボトル to ボトル”に向けて協議会メンバーの樹脂メーカーの工場が稼動し始めました。これができれば安定して、リサイクルすることができると思います。

大臣 “ボトル to ボトル”はこれからだんだん増えていくのでしょうね。

和田 来年の生産能力は樹脂の量にして約5万トンぐらいの予想になっています。これはもちろんボトルに使われるので、用途ははっきりしているわけです。

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大臣 ところで、PETボトルを繊維などの再生品へリサイクルするときに、色つきはちょっと具合が悪いということですが、どのような対応をとっておられますか。

和田 このリサイクル推進協議会の中で、自主設計ガイドラインを作りまして、色つきボトルはやめることにしました。2001年4月から実行しています。
これは色つきにすると、次の再利用用途に限度があったりしますので、工場で全部除かれるわけです。そのことにより歩留まり率が下がったり、またいろいろな品質問題が出たりするので、これは協議会として、ガイドラインを自主的に作って、やめようということにしたものです。

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PETボトルリサイクル推進協議会