西出 リサイクルを進めようという気持ちがあっても、リサイクルで生産されたものが売れなければ、そこで止まってしまいますので、グリーン購入法は有効だと思います。グリーン購入法の現状と今後についてお話をお聞かせ下さい。
大臣 グリーン購入は、まず「隗(かい)より始めよ」で、政府が率先して実行しています。各役所にもお願いして、ちゃんとグリーン購入法に基づいてやりなさいということで、これからは各省の実績をまとめて成績表もつくるぞ!といっているのです。その成績表はまだできていないのですけれども。(笑)
実は、私はまだまだじゃないかなと思っていましたが、全国各地を視察して、いろいろな話を聞いてみると、グリーン購入法は着実に浸透してきていると実感しました。
和田 実は、私どもが本日着用しているスーツもPETボトルから作られたものなんです。
大臣 スーツについているこのマークはPETボトルですか。
和田 ボトルのマークです。PETボトルリサイクル推奨マークといいます。このマークは我々が認定する環境ラベルで、1995年から運用を開始しました。1999年からは「PETボトル再利用品カタログ」を発行しています。これは毎年改訂をしまして、地方自治体はもちろんですけれども、各関係方面にこれをお配りしています。実際にグリーン購入がやりやすいように、私どもの事業活動の大きな柱の1つとして積極的に取り組んでいます。
2002年度は、グリーン購入法の対象としまして、13分類152品目が取り上げられたわけですけれども、このカタログの中にも対象品目が多数掲載されています。さらに、対象商品には「グリーン購入法適合品」というマークをつけてカタログに掲載し、よりわかりやすいよう普及啓発に努めています。
大臣 グリーン購入は、それを活用して事業を推進しようということで、メーカーの方にはかなり浸透していると思うのですが、消費者への浸透は、まだ十分とはいえないという感じを私は持っています。そのためには役所が率先して購入するだけではなく、適合品目を一般の人々に広く普及していくことが求められます。
和田 官公庁の方では、今度のグリーン購入法で随分ご採用いただけるようになったわけですけれども、実は協議会の会員会社の中でも、例えば作業服とか、制服とか、文房具など、いろいろな種類の商品を各社で採用を始めていまして、これをもっともっと広めていかなくてはなりません。
おかげさまで、こういう商品をお作りいただいている皆さんに伺いますと、非常に浸透して、よく出るようになったといってくださいますので、これからさらに期待が持てると思います。
大臣 このごろは消費者の好みが多様化してきているけれど、グリーン購入法適合品ならひとつ優先的に買いましょう!と思う人がもっと多くなる様願っています。
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