現在、協議会では3つの大きな目標を持っています。1つ目は、2004年に回収率を50%以上にすること。2つ目は、回収されたものはすべて再利用すること。3つ目は、完全な循環型社会のシステムを構築して、“ボトルをまたボトルに戻そう”(以下“ボトル
to ボトル”)ということで、今この3つの目標を持って進んでいます。
“ボトル to ボトル”に関しては、協議会のメンバーの中の樹脂メーカーが、既に来年度に実現させるというプランを出しています。そういう意味では、私どもは循環型社会に非常に近づいてきているのではないかと思います。ですから、ぜひとも環境省を筆頭に、各省庁のご理解とご指導、ご支援をいただきながら、より一層リサイクルを進めていきたいと思っています。
大臣 会長がおっしゃったように、“ボトル to ボトル”というのは、廃棄物にせずに、需要の高い製品に戻すという意味で、優れているわけですね。
今いろいろな商品のリサイクルだとか、リユース、リデュースということがいわれていますが、PETボトルは、我々の日常生活に一番密着しているんですね。どこの家に行ったって、PETボトルが冷蔵庫に入っていない家はほとんどないし、どんなところに行ってもPETボトルはあります。リサイクルの例としては大人にも子供にも非常にわかりやすいんですよ。循環型社会をイメージさせる一番身近な対象だと思います。
和田 大臣がおっしゃる通り、そういう意味では、皆さんから非常に注目されているわけですね。
大臣 そうなんですね。私どもは環境問題として、温暖化対策もやらなければなりませんが、そのための省エネというのは癖をつけるということなんですね。習慣なんです。どうやって定着させるかという場合には、習慣づけるということは大事なことです。PETボトルは大変身近なので、リサイクルの癖をつけるための非常に良い例なんですね。物を大切にするという癖もつきますし・・・。
政府としても、家電製品や自動車など、さまざまな分野でリサイクル率を高めていこうとしていますが、中でもPETボトルが一番よく目に見える、身近ということなので、ひとつ大いに頑張っていただきたいと思いますし、私どもも、できるだけそういうPRもいろいろとやりたいと思っています。
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