RING PETBOTTLE RECYCLING
特別対談 循環型社会は、一人ひとりのリサイクル実践から
循環型社会形成に向けて国、事業者、消費者それぞれがやるべき役割の認識が高まっています。グリーン購入法が、国や自治体レベルで着実に効果を上げている現在、リサイクルをより一層徹底するには、大人から子どもまで、消費者一人ひとりが『自分のこと』としてとらえていく必要があります。今回は大木環境大臣をゲストにお迎えし、 循環型社会形成に向けての取り組みについてお考えをお聞きしました。 (2002年7月26日)
大木浩氏/環境大臣 和田國男氏/PETボトルリサイクル推進協議会会長
           西出順一氏/PETボトルリサイクル推進協議会 理事(司会進行)
廃棄から循環へ

和田 本日は大変お忙しい中を、私どものためにお時間を割いていただきまして、大変ありがとうございます。本日は循環型社会形成に向けての取り組みについて、大臣のお考えをお聞かせいただき、お話し合いをさせていただければと思います。

西出 これまでの大量生産、大量消費、大量廃棄という社会のあり方が問題になっています。政府におかれましては「地球と共生する『環の国』日本」を実現するための取り組みを進めてこられました。
循環型社会形成に向けて努力されていらっしゃいますが、私どもPETボトルリサイクル推進協議会も、国の施策に沿って貢献するべく一生懸命努力しています。
この循環型社会を確立するためには、受け皿としての「静脈産業」をしっかりと育てていかなければならないと思います。そこで、循環型社会形成に向けた大臣のお考えをお聞かせ下さい。

大木浩氏大臣 循環型社会の形成は、大きくいうと地球規模から、小さくは一人ひとりの身近な社会生活までの広がりをもつ幅広いテーマです。その流れの中で「静脈産業」という考え方が出てきました。
今までは、生産して消費されたあとは、廃棄されていました。いわば一方通行だったわけですね。それを地球環境や省資源を考えてリサイクルするという、人間の身体でいうと、もう一度新鮮な血液にもどすために心臓に返す「静脈」の役割が重要だということになったのです。この「静脈産業」の発展が循環型社会の形成に欠かせません。

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