1. 2008年度PETボトル回収率
2008年度回収率は77.9%で世界最高水準をキープ
回収率77.9%で前年度比8.7ポイント増
2007年より指定PETボトル(※1)の回収率の定義を改訂しました。(※2)
2008年度の回収率の分母となる指定PETボトル販売量は、571千トンで、ほぼ前年度並みとなりました。一方、回収率の分子となる市町村分別収集量と事業系ボトル回収量の合計となるPETボトル全回収量は445千トンで、前年度を12.3%上回りました。その結果、回収率は77.9%で、前年度を8.7ポイント上回り、続伸しました。(図1)
日本の回収率を2008年の欧州回収率46.0%、2007年の米国回収率24.6%と比較すると、これまで通り世界最高水準をキープしています。(図2)
※1: 指定PETボトルは、清涼飲料、特定調味料、酒類の3用途からなっ ています。
※2: 「回収率」の使用は、経済産業省主催の資源循環指標調査検討委員会(2002年6月、報告書『資源循環指標策定ガイドライン』を公表)にて決まりました。2007年、上記ガイドラインに分母が「国内にて消費された製品」とあるのを受け、分母を従来の「指定PETボトル用樹脂生産量」から「指定PETボトル販売量」に、分子の一部である「事業系回収量」をボトル製造時の成形ロスを除いた「事業系ボトル回収量」とする回収率の定義改訂を2005年度分より行いました。
図1 PETボトルの回収率の推移
(出所) ○市町村分別収集量:環境省 ○事業系回収量・事業系ボトル回収量・PETボトル販売量:PETボトルリサイクル推進協議会 ○樹脂生産量は指定PETボトル用樹脂の生産量:PETボトル協議会
※千トン未満を四捨五入してあるため計算値があわない場合があります。
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図2 日米欧のPETボトルリサイクル状況比較
(出所) ○米国=NAPCOR ○欧州=PETCORE ○日本=PETボトルリサイクル推進協議会(2001〜2004年度は旧回収率)
市町村分別収集量は前年度並み
2008年度の市町村分別収集量は、284千トンとほぼ前 年度並みとなりました。一方、分別収集計画量303千トン には19千トン及びませんでした。
捕捉強化により事業系ボトル回収量は前年度比43%増
推進協議会は2001年度から使用済みPETボトルのうち市町村分別収集以外でリサイクルされた事業系ボトル回収量について独自に調査を進めてきました。この調査は第三者調査機関により、使用済みPETボトルを粉砕し再商品化を行う事業者を対象とし、回収品の受け入れ量をアンケート調査により計測しています。今回、調査の捕捉強化により、調査先470社(前年度426社)のうち323社(同276社)から回答を得ることができました。
調査の結果、2008年度事業系ボトル回収量162千トンが確認されました。これは、前年度を43%上回っています。
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●PETボトルリサイクル年次報告書