5. Recycle(リサイクル)
リサイクル基盤構築に向けた取り組み
リサイクル基盤構築
1.指定PETボトル自主設計ガイドラインの遵守
清涼飲料、特定調味料、酒類等に使用するPETボトルについてリサイクルがしやすいボトルにするために、約10年来、指定PETボトル自主設計ガイドラインにより、環境配慮設計に努めてきました。このことが再商品化製品の用途拡大と品質の向上につながりました。例えば、着色ボトル、ベースカップおよびアルミキャップの廃止などです。
2.使用済みPETボトルの再商品化技術の開発
マテリアルリサイクルに関して、海外の技術を導入して、モデルプラントを立ち上げ1993年から約5年かけて実証実験を行い、再商品化のための生産技術確立と再商品化製品の品質確立を同時に達成しました。その後、再商品化の能力向上に向けて、全国各地の商業プラントの設立に協力してきました。
ボトルtoボトルに用いられるケミカルリサイクル(化学分解法によるリサイクル)に関しては、先進企業の技術開発や食品安全衛生性評価などに協力してきました。
リサイクルの定着化
ホームページ、年次報告書、広報誌などによる広報・普及啓発活動により、大量の使用済みPETボトルについて、そのベール品質は向上・安定化してきました。さらに、再商品化施設の能力増加および技術向上とあいまって、再商品化されたフレーク・ペレットは国内で繊維やシート、トレー分野を主要分野として多くの用途を獲得してきました。
リサイクルの現状/「円滑な引き渡し」の必要性
近年、推進協議会の推計では使用済みPETボトルフレークの半数近くが海外(特に中国、香港)へ輸出され、リサイクルされており、国内リサイクルへ回る量(特に指定法人ルート)が非常に不足している状況にあります。
そこで、国内リサイクル基盤を崩壊させないためにも、使用済みPETボトルを国内で循環していくように、「円滑な引き渡し」について市町村等の関係者に働きかけを行っているところです。
図10 PETボトル再商品化の流れ
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●PETボトルリサイクル年次報告書