1. 2007年度PETボトル回収率
市町村独自処理量が増加、指定法人落札単価が高騰
市町村分別収集で独自処理量が増加
2007年度の使用済みPETボトルの市町村分別収集量283千トンのうち、指定法人への引き渡し実績量は140千トンでほぼ前年度並となりました。
一方、指定法人以外に市町村が引き渡す独自処理量は、2007年度143千トンで前年度より15千トン増加し、市町村における独自処理の比率は51%と前年度を上回りました。(図3)
図3 指定法人経由および独自処理分別収集量の推移
(出所)○ 市町村分別収集実績:環境省(2008年度は計画量)
指定法人ルート:(財)日本容器包装リサイクル協会(2008年度は契約量)
2007年度指定法人にて落札価格が高騰
近年、活発化している中国輸出に端を発した市町村独自処理における使用済みPETボトルの有償化の影響を受け、指定法人において2006年度より有償入札が認められました。
2007年度の指定法人では、ほとんどが引き続き有償となりましたが、落札量は141千トンで、平均落札単価は−38.9円/kgとなり、有償価格が大幅に高騰しました。(図4)
また、有償額は、契約ベースで約56億円となりました。
最終的に市町村の指定法人への引渡し量は140千トンとなり、2007年3月〜2008年2月の有償分の収入から税金を控除した総額約48億円が、引渡しを行った各市町村に拠出されました。
図4 日米欧のPETボトルリサイクル状況比較
(出所) (財)日本容器包装リサイクル協会
2008年度指定法人契約量は158千トンと増加
2008年度の指定法人への引渡し契約量は158千トンと契約ベースで前年度を約17千トン上回りました。
落札の結果、その平均落札単価は、−45.1円/kgと前年度よりさらに高騰しました。再商品化事業者が指定法人に支払う有償額は契約ベースで約72億円となっています。
表1 指定PETボトルの回収率
(出所)※図1、表1とも同じ出所
市町村分別収集量、分別市町村数:環境省 ○事業系回収量、事業系ボトル回収量、PETボトル販売量:PETボトルリサイクル推進協議会
樹脂生産量は指定PETボトル用樹脂の生産量:PETボトル協議会 ○再商品化能力:経済産業省
千トン未満を四捨五入してあるため、数値が若干上下しています。
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●PETボトルリサイクル年次報告書