1. 2007年度PETボトル回収率
2007年度回収率は69.2%で世界最高水準をキープ
回収率69.2%で前年度比2.9ポイント増
2007年指定PETボトルの回収率の定義を2005年度分より改訂しました。改訂では、従来の分母および分子よりボトル製造時の成形ロスを除くとともに、分母のPETボトル販売量に輸入製品販売量を加えています。
2007年度の回収率の分母となるPETボトル販売量は、573千トンで、前年度を5.4%上回りました。一方、回収率の分子となる市町村分別集量と事業系ボトル回収量の合計となるPETボトル全回収量は397千トンで、前年度を10.0%上回りました。その結果、回収率は69.2%で、前年度を2.9ポイント上回り、続伸しました。(図1)
日本の回収率を2007年の欧州回収率41.1%、2006年の米国回収率23.5%と比較すると、これまで通り世界最高水準をキープしています。(図2)
図1 PETボトルのリサイクル概要
樹脂生産量および事業系回収量には、指定PETボトル製造時の成形ロスが含まれています。
図2 日米欧のPETボトルリサイクル状況比較
(出所)○ 米国=NAPCOR
欧州=PETCORE
日本=PETボトルリサイクル推進協議会(2000〜2004年度は旧回収率)
推進協議会では、再商品化事業者を対象とする使用済みPETボトル回収量調査に加え、昨年より輸出事業者を対象とする輸出量調査を併せて実施しています。本年度は、426社にアンケート票を送付しました。未回答の事業者等を訪問し協力要請を行うと共に、リサイクルや輸出等の実態把握に努めています。
市町村分別収集量は前年度5.7%増
2007年度の市町村分別収集量は283千トンと、2006年度を1.5千トン(5.7%)上回りました。しかし、分別収集計画量300千トンには17千トン及びませんでした。
事業系ボトル回収量は前年度比22.6%増
推進協議会は2001年度から使用済みPETボトルのうち市町村分別収集以外でリサイクルされた事業系回収量について独自に調査を進めてきました。
この調査は第三者調査機関により、使用済みPETボトルを粉砕し再商品化を行う事業者を対象とし、回収品の受け入れ量をアンケート調査※により計測しています。その際、回収品の出先を市町村系と事業系とに分け、その一方である使用済みPETボトルの事業系ボトル回収量を求めました。
2007年度回収率の分子の一部となる事業系ボトル回収量は、113千トンが確認されました。これは、前年度を22.6%上回っています。
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●PETボトルリサイクル年次報告書