Reuse(リユース)
リターナブルPETボトルの調査研究
すでに実用化されている欧米で実態調査を実施
推進協議会では、2006年7月よりリサイクル技術検討委員会の中に「リターナブルPETボトル分科会」を設置し、自主行動計画に基づいたPETボトルのリターナブルシステムの研究を、「商品の安全・安心の確保」という観点を中心として行っています。既にリターナブルPETボトルが実用化され流通している欧米での実態調査を、文献調査・ヒアリング・現地訪問調査等によって行いました。
現在までの安全性に関する調査
米ILSIが1993年に発行した「REFPETに関する白書」、及びTNO(オランダ食品衛生研究所)が1994年に発行した「PETリフィラブルボトルの健康・安全調査」等の文献の中で、パラチオン、エチレングリコール、ガソリン、エンジンオイル、メタノール等の化学物質は、通常行われるアルカリ洗浄では除去しきれず、PETボトル内壁に残留するとともに、内溶液に再溶出し、この最大溶出量を人間が摂取した場合、WHOの摂取安全基準を超える化学物質が62モデル物質のうち12品目あるとの報告を確認しています。
報告書の結論では、消費者の誤用により化学物質が残留・再溶出する可能性はあるものの、そのレベルを様々な許容摂取基準と照らし合わせてみた場合、健康に危害が及ぶリスクは非常に小さいとしていますが、安全であるという結論にはなっていません。
リターナブルPETボトルにおける安全・安心の確保に向け、今後さらに調査研究を継続してまいります。
図7●ドイツでのノンアルコール飲料の容器構成
(出所)GfKコンシューマースキャン
欧米各国では、リターナブル容器市場は縮小傾向にあります。現在も一定量が残るドイツにおいても、その比率は低下傾向にあります。
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●PETボトルリサイクル年次報告書