回収促進の取り組み
市町村の取り組み事例
長野市 「チケット制」「サンデーリサイクル」で、ごみ減量とリサイクルの努力
長野市では、PETボトルは市内約3,500ヵ所の集積所に用意されたPETボトル専用の緑色のネットに月2回排出され、専用のパッカー車で単品収集しています。2004年度の回収量は約726トンです。家庭ごみ用の指定袋は、市から毎年1冊配られるチケットと引き換えに、一世帯につき年間200枚まではスーパーなどで入手できますが、足りない場合は、市の窓口でごみ処理手数料を含めた価格で購入する二段階方式です。袋の枚数を制限することで、ごみ排出量を意識してもらい、減量への協力と資源のリサイクルを呼びかけています。
さらに、市では「サンデーリサイクル」を行っています。日曜日にスーパーの駐車場に収集車を派遣し、家庭から出たPETボトル、びん、缶などを拠点回収しています。
長野市清掃センターを、環境学習に訪れていた小学生と一緒に見学しました。子供たちは焼却されるごみや、リサイクルに回されるPETボトルの量の多さに目を見張っていました。質疑応答の時間に、推進協議会委員の着ているスーツやネクタイがPETボトルの再生品であることを説明すると、目を輝かせて集まってきました。
職員の方々も、子供たちに「もったいない」の精神を持ってもらうよう、リサイクルの仕組みを、わかりやすいたとえ話に置き換え熱心に説明をしています。

長野市ホームページ http://www.city.nagano.nagano.jp/
長野市清掃センターでリサイクルの仕組みについて説明を聞く子供たち
ベール品の品質向上
(財)日本容器包装リサイクル協会は、品質の優れたベール(圧縮・こん包された使用済みPETボトル)を確保するために、長期間にわたりベールを調査してきました。
市町村の指導や住民のご協力のおかげで、市町村からのベールのランク別比率も下図のように年々向上してきました。2005年度のベールの品質はAランク品が順調に増加し、Dランク品が減少しています。
(※2003年度は調査未実施)
図9●ベールランク別比率(トン数構成比・%)
(出所)(財)日本容器包装リサイクル協会
評価ランクは協会の定める「PETボトルベールの検査方法」に基づく判定結果によるものです。
検査方法は2000年度から検査項目の評点合計によりランクづけするなど若干変更しています。
調査実施率は、各年度の協会との契約数との対比です。
調査は、協会委託再商品化事業者(2005年度=48社、2004年度=59社、2002年度=56社、2001年度=51社、2000年度=42社、1999年度=36社、1998年度=28社)が各担当市町村などの立ち会いのうえ実施したものです。
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●PETボトルリサイクル年次報告書