レポート/2005年度PETボトルリサイクル概況
2005年度回収率は65.6%で世界最高水準をキープ
回収率65.6%を達成
PETボトルのリサイクルは容リ法のもとで順調に進んできました。2005年度、事業系回収量97千トンを加えた全回収量は349千トンで、全回収率は65.6%となりました。これは、前年度を3.3%上回り、これまでどおり世界最高水準をキープしています。
2005年の欧州の回収率は34.6%(推定)で、前年より3.1%上昇していますが、日本の回収率には及びません。なお、2005年の米国の回収率は未だ公表されていません。
図1●日米欧のPETボトルリサイクル状況比較
表1●(数表)
単位:千トン
1997 1998 1999 2000 2001 2002

回収率(%) 9.8 16.9 22.8 34.5 44.0 53.4
生産量 219 282 332 362 403 413

回収率(%) 27.1 24.8 23.7 22.3 22.1 19.9
消費量 1,157 1,364 1,474 1,563 1,709 1,818

回収率(%) 10.8 14.1 15.2 16.6 20.7 25.0
消費量 1,071 1,271 1,516 1,705 1,660 1,792
2003 2004 2005 - - -

回収率(%) 61.0 62.3 65.6 - - -
生産量 437 514 533 - - -

回収率(%) 19.6 21.6 ※※ - - -
消費量 1,949 2,103 ※※ - - -

回収率(%) 30.0 31.5 34.6 - - -
消費量 2,040 2,109 2,302 - - -
(出所)※上の図1、表1とも同じ出所
日本=PETボトル協議会(回収率は2001年度からは事業系回収量も含めて計算した数値)
米国=National Association for PET Container Resources (NAPCOR) 資料 
欧州=PET Container Recycling Europe (PETCORE) 資料
※米国の2005年の数値は未公表(2006年10月現在)
市町村回収率は0.9%増加
市町村回収率は、容リ法にて再商品化義務を課せられた1997年度以降上昇を続けてきましたが、2003年度をピークとして2004年度は減少に転じました。2005年度における分別収集量は252千トンで、市町村回収率は47.3%となり、前年度を0.9%上回りました。
事業系回収量把握は向上
推進協議会は2001年度から使用済みPETボトルのうち市町村分別収集以外でリサイクルに回された事業系回収量について独自に調査を進めてきました。
この調査は第三者調査機関により、産業廃棄物処理事業者等の協力を得て、スーパー、コンビニ、自動販売機、鉄道、高速道路等から、主に事業者等により回収され国内での再商品化または輸出に回されているものを対象として行っています。
2005年度は前年度を16千トン上回る97千トンが確認されました。資源としてリサイクルされている使用済みPETボトルの全容を把握するためにも、今後とも事業系回収量の調査・補足が重要課題です。
図2●PETボトルのリサイクル概況
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●PETボトルリサイクル年次報告書