レポート/2004年度PETボトルリサイクル概況
3Rの取り組み
リデュースとしてのPETボトルの軽量化推進で資源有効利用促進
 PETボトルの指定表示製品の中で、清涼飲料用の樹脂生産量は大幅に増え、2004年度には95%を超えるまでに至っています。これは、PETボトルが消費者の支持をいただいたことなどによります。
 業界は、生産量の増加に伴うPET樹脂使用量の抑制と限りある資源の有効利用を促進するため、長年にわたり技術開発と設備投資を積極的に行い、リデュースとしてのPETボトルの薄肉化・軽量化に取り組んできました。
 この結果、最も軽量化が進んだ実例としては、500mlボトルで従来の32gから23g(軽量化率28.1%)に、2Lボトルでは従来の63gから42g(軽量化率33.3%)などが挙げられます(下表3)。
 軽量化率は個々の製品ごとに多少の差異が見られます。これは、中身の種類・特徴や充填方式の違いによってPETボトルの設計が異なり、強度と重量に差異があるため一律には軽量化できないからです。
容器の軽量化の実績例
 容器包装リサイクル法施行後、事業者による容器の軽量化が行われ、容器包装廃棄物の減量に成果を上げています。
PETボトルの軽量化を推進しています
表3PETボトルの軽量化実績例
事業者 容器の種類 重量削減事例 軽量化率
味の素 アミノバイタル用500mlボトル 32g → 26g 18.8%
キユーピー ミネラルウォーター用500mlボトル 32g → 27g 15.6%
キリンビバレッジ 2Lボトル 63g → 42g 33.3%
サントリー 500mlボトル 32g → 23g 28.1%
東洋製罐 耐熱用1500mlボトル 59g → 51g 13.6%
ニチレイ アセロラCウォーター用500mlボトル 32g → 28g 12.5%
日本コカ・コーラ 2Lボトル 55g → 48g 12.7%
(出所)産業構造審議会 環境部会 廃棄物・リサイクル小委員会 第23回容器包装リサイクルワーキンググループ『別添資料19』より作成


表4PETボトル用樹脂の用途別生産量推移
単位:トン
用途 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年





清涼飲料 194.748 258,793 308,222 338,654 380,372 391,126 412,970 490,173
しょうゆ 13,222 12,900 12,501 12,829 11,265 12,076 12,606 11,174
酒類 10,836 10,234 11,479 10,461 11,090 9,363 10,980 12,365
小計 218,806 281,927 332,202 361,944 402,727 412,565 436,556 513,712


洗剤、
シャンプー
12,807 10,657 9,630 9,443 5,998 5,022 3,674 3,608
食用酒 1,461 1,511 2,079 2,487 3,264 2,734 2,255 2,908
調味料 10,565 11,489 14,267 13,653 12,838 12,654 13,774 13,321
化粧品 3,590 4,787 6,149 6,524 7,310 5,865 7,921 9,031
医薬品、
その他
4,500 3,528 6,159 7,345 10,643 7,033 6,551 6,971
総合計 251,729 313,899 370,486 401,396 442,780 445,873 470,731 549,551
※暦年ベース(1月〜12月)※輸入品を含む(出所)PETボトル協議会
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●PETボトルリサイクル年次報告書