容器包装リサイクル法と社会
資源の有効利用とごみ減量化のための「容器包装リサイクル法」

 私たちの生活が豊かになるにしたがってごみの量が増加し、ごみを処分する場所の不足や処分するためにかかる費用の増大が大きな問題となってきました。
 そこで環境にやさしく、資源の有効な活用を図ることを目的に、「容器包装リサイクル法」が1995年6月に制定されました。この法律は、容器包装を資源としてリサイクルに回すための消費者・自治体・事業者それぞれの責任分担を明確にして、ごみとなる容器包装を減らすことを目指しています。また、買い物をするときの過剰な包装は避けること、再商品化(リサイクル)しにくい容器包装は製造しないように働きかけるなど、私たちの生活に直接関わる部分でのリサイクル意識の向上を図っていくことも、この法律の大きなねらいです。
 この法律に基づくリサイクルシステムを積極的に活用するとともに、他の仕組みの活用と合わせ、資源を大切にする資源循環型のごみゼロ社会を目指していきたいものです。



分別収集強化でごみの減量化と資源化を! あなたの町は?

 使用済みとなったPETボトルを分別排出することは、貴重な資源を供給する第一歩となります。下記に示したように、それぞれのご家庭できちんと分別排出をしていただきたくお願いします。また、品質の良いリサイクル品の効率的な分別収集は、地域住民と行政ががっちりスクラムを組んではじめてできることです。
 2003年、指定PETボトル用樹脂の国内生産量は437千トンでした。これは国民1人が1日に約10gのPETボトルを消費し、排出している計算となります。あなたの町では、この消費量に対してどれくらいのPETボトルが分別収集されていますか?
 例えば、さいたま市は2001年、旧浦和市、旧大宮市、旧与野市が合併して新しく誕生しましたが、分別収集方法の一元化と同時に、隔週から毎週収集への変更効果もあり、PETボトル収集量を向上させ、2003年度は1人1日当たり6.4gの収集量を達成しています。
 また、川崎市は2003年9月から今までの南部3区に加え、北部4区で新たにPETボトルの分別収集が始まり、全市に分別収集が拡大しましたが、同年度9月以降で早くも1人1日当たり6.5gの収集量を達成しています。
 どの市町村でもこのようになることを期待したいものです。

●さいたま市 2003年度PETボトル収集量/2,466t
2003年10月人口/1,058,553人
(ホームページ)http://www.city.saitama.jp
●川崎市 2003年度PETボトル収集量/2,485t
2003年10月人口/1,292,613人
(ホームページ)http://www.city.kawasaki.jp

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●PETボトルリサイクル年次報告書