静岡県内のPETボトルリサイクルを一手に
静岡県の清水港に1801年創業した鈴与(株)の商事部門である鈴与商事(株)は、PETボトルリサイクル事業部門を2004年9月に設立。2007年9月に、株式会社エコリングとしてスタートしました。工場の処理能力は約6,000トン。静岡県内のPETボトルをほぼ一手に引き受けています。
県内唯一のPETボトルリサイクル工場なので、小学生や町内会の方、市職員、地元の議員など、合わせて年間約400名の方が工場見学に訪れます。そのため、ベールに排出した市町村名を表示するなど、見学者が見てわかるようなさまざまな工夫をしています。「最終製品ではないので説明には苦労しますが、大事なことですから見学の申し込みはお断りしません。」と渡辺工場長です。
高品質の秘密は選別ラインの工夫から
工場ではフレークとペレットを生産しています。最も製造に力を入れているペレットは長繊維に使用されているので品質にこだわっています。ペレットとして商品化できるまで、連日議論し、失敗と改良の繰り返しでした。今では品質の高さを認められ、繊維メーカーからも「ぜひペレットで欲しい」と言っていただけるようになりました。ペレットの生産量を更に増やしていくことが当面の目標です。
高品質の秘密は、選別時の工夫にあります。工場では、一旦、ラベルのつき方の多いものと少ないものとをブレンドしてラインに投入します。こうすることで作業むらが少なくなり、一定の人数で効率よく処理でき、なおかつ高品質な製品ができあがります。
「エコリングの商品は品質が安定しているので安心、とお客様に言っていただけることがとてもうれしいです。」という扇社長からは高品質への強いこだわりが感じられました。
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