| 「eco ideas」を合言葉に、環境配慮型商品を次々と生み出している、松下電工株式会社。茨城県石岡市にある茨城工場では、1974年の開設以来、東日本の生産拠点として21万8千m2の広大な敷地でエコを意識した高品質な製品が作られています。今回取材した“ワイヤリングフロア”は、松下グループのエコへのこだわりをカタチにした製品です。 |
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ワイヤリングフロアは、100％PETボトル再利用製品で、100m2あたり500ml PETボトルが4.5万本使用されています。PETボトルを使用しない他の製品に比べると、100m2あたり、3.2トンものCO2削減効果があり、業界の中でも特に注目されている製品です。その優れた環境性能が認められ、松下グループ全体で３Ｒに貢献した商品を選定する“ダントツグリーンプロダクト”にも選ばれ、表彰されています。
環境性能だけでなく、配線収納フロアとしても高い機能を有しています。製品は黒いフロアと透明なカバーで構成されているため、たとえば、模様替えをする場合は透明カバーをはずす、配線をする、カバーを閉じるといった簡単な作業ですみます。メンテナンスの時も配線が容易なので、クレームは今まで一度もありません。その上、スチール並の強度を持ち、1枚 (500mm×500mm)あたりの耐荷重は3000N。ブロック分けによるガタつき防止、連結リングでのパネル同士の固定による高い耐震性能など、極めてクオリティの高いフロアシステムです。
環境対策も機能性も高いレベルで両立
| 「再生PET樹脂を使った製品は品質のバラつきが出てきます。それを一定の基準値で安定させることに大変苦労しました。しかし、フロア設計開始から４年目、その甲斐あって、エコ意識の高まりで、再生PET樹脂製ということが今では非常に大きな武器になっていますよ」と語る平田技師。エコ商材を使いたいというお客様が増えてきて、海外からも注文をいただきます。これまで地道に生産してきた環境調和型の製品が企業PRに役立っています。現在の年間販売量は約28万枚ですが、これを40万枚にするのが当面の目標です。お客様へ販売する最終の製品のなかで、クッションシートとカーペットはPETボトル再利用品ではなかったので、RINGからの提案として、今後はぜひPETボトル再利用品を使用していただくよう、取材メンバーよりお願いしました。 |
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「そうですか。すべて再生PET樹脂製があるのなら、これ以上言うことはありませんね。エコ製品ならばすべてをエコにしたい。やはり中途半端な製品はお客様にお売りしたくありませんからね」と森参事。これからも環境対策に取り組んでいる企業とは積極的に提携したいと考えています。最近はお客様からハイレベルな要求もいただきますが、高い技術力でそれに応え、常に良いものを提供しています。
“環境への配慮は社会的使命”という意識のもと、低炭素社会へ向けて魅力ある製品を生み出す松下電工。環境性能の高い製品作りが全社員の誇りです。 |
配管機材事業部企画開発グループ 参事
（フロア市場開発担当） |
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森 栄一 |
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| 配管機材事業部生産技術部工法開発課 課長 |
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浅木 誠也 |
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配管機材事業部商品企画開発部 技師
フロアシステム商品技術開発担当 |
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平田 修 |
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