RING PETBOTTLE RECYCLING
【特別対談】環境革命 胎動から大きな動きへ
 環境省が発行している「環境白書」(2004年度版)の「環境革命の胎動」という項目に、“環境負荷を低減させるさまざまな技術が盛り込まれた製品”ということで、PETボトルが低公害車、省エネ家電とともに取り上げられています。PETボトルの回収率の向上、再商品化(マテリアルリサイクル)、ボトルtoボトルが資源の消費抑制、環境への負荷低減に貢献していることを、「環境革命の胎動」の好例として挙げられたものです。
 PETボトルリサイクル推進協議会では、自主設計ガイドラインを設けて、より環境負荷の少ない、リサイクルしやすいPETボトル開発に取り組んでいます。(自主設計ガイドラインとは飲料用、しょうゆ用、酒類用、乳飲料等用の指定PETボトルを衛生的で、再商品化適性に優れた容器とするために、使用するボトル、ラベル、印刷、キャップなどについて規定したものです。)
 <容器の軽量化>では、500m・ボトルでは従来の32gから23gに、2・ボトルでは63gから42gに、それぞれ28.1%、33.3%のリデュースを実現しました。同時に、リサイクルの効率アップを図るため着色ボトルを廃止し、<無色透明なPETボトルへの転換>も積極的に進めてきました。薄くしながらも必要十分な機能・強度を維持するということですから、まさにわざ(技術)の成果です。この軽量化実現によって2003年度に節約されたPETボトルの原料は約4万トン、2000年度からの累計では約10万8千トンに達しています。
 もちろん、自主設計ガイドラインは「技術・品質」の追求ばかりではありません。健康に直結する飲料用PETボトルの提供にあたっては容器としての「安全・使いやすさ」の配慮という大きな使命があります。
 金型の段階から持ちやすさ、つぶしやすさなどを考慮した設計思想、PET単体による安全・衛生的なボトル製造、バッグにも入るポータブルな超小型PETボトル(200m・)の製造、簡単にはがせるように配慮したラベルへのミシン目入れなど、子供から高齢者までの安全と使いやすさを考慮した心配りをしています。
 PETボトルリサイクル推進協議会では、これからも「わざと心」の両輪をバランスよく極め、ますます増加するPETボトル需要を支えていきます。
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Vol.15PETボトルリサイクル推進協議会