ヨーロッパにも日本のPETボトル協議会のようなPETCORE(PET Container Recycling Europe)という組織があり、経済性、環境適応性、社会性の三つの側面からリーズナブルなリサイクル技術を普及させるための非営利団体があります。そこの調査によると各国のPETボトル回収率は下記のとおりです。
(単位:千トン/2000年・PETボトル推進協議会の調査より)
イタリアでは包装用プラスチック(多種類のボトルと包装用のフィルム・袋)が一括して収集されています。そのためリサイクル工場では各種プラスチック類からPETボトルを手選別で選り分けています。ベールにされたPETボトルは再商品化工場でフレーク生産されています。設備の違いはありますが、日本の工程と基本的には同じです。その再利用先は、繊維:86%、シート:13%、その他:1%となっています。
人口約712万人と少ないことから、PETボトルの回収量は23,800トンと少ないながらも、回収率は約82%(出典スイスリサイクル協会 2001年)と世界でも断トツの高リサイクル国です。