■きれいなPETボトルの排出・収集にご協力ください  
   高品質の再生材料を得るには、ベールの品質が重要です。ベール品の評価(下図)を見ると、市町村や関連施設の不断の努力により、2年間でベールの品質がかなり向上していることがわかります。
 ベール品のさらなる品質向上のためには、消費者のご協力が重要です。排出時に内容物の残りがないようにして、軽くすすぎ、横方向につぶしてください。キャップは取りはずします。ラベルはそのままでも構いませんが、市町村によっては取り除くようにしている所もあります(そのラベルやキャップは「プラスチック容器包装」として「PETボトル」とは別にして排出してください)。口部の下に残ったプラスチックのリングはそのままで結構です。
 次いで、収集場所や中間処理施設で汚されたり異物が混入することのないようにお願いします。
 せっかくきれいにして出していただいたPETボトルが、運搬・保管・中間処理などで汚れや異物の混入があると、リサイクルの工程で設備の破損を起こす、あるいは水・エネルギーなどを多く使うなどでリサイクルコストのアップだけでなく環境への負荷も増大してしまいます。
 また、当推進協議会では、自主設計ガイドライン※1)を作成するなどして、よりリサイクルしやすいボトルを作るための努力を続けています。
 すでに業界の各社がこの基準を守り、着色ボトルの廃止、ラベルをはがしやすくするためにミシン目を入れるなどを実施しています。
 消費者の皆様方には、リサイクルの品質向上に向けた事業者の取り組みにご理解をいただき、ご協力をお願いいたします。
 
  ※1)自主設計ガイドライン→「自主設計ガイドラインを改訂」参照  
  ベール品のランク別比率  
 
(出所) (財)日本容器包装リサイクル協会
評価ランクは「PETボトルベール品の検査方法」に基づく判定結果による。なお、判定方法は、2000年度から検査項目の評点合計によりランクづけするなど若干変更している。
調査実施率は、各年度の協会との契約数との対比である。
調査は、協会委託再商品化事業者(2000年度=41社、1999年度=36社、1998年度=28社)が各担当市町村など立ち会いのうえ実施している。
評価ランクに基づき、市町村などへは以下の対応を依頼している。
A:現在の品質の維持
B:検査項目ごとの判定結果を参考に品質向上
D:改善対策の計画の策定と実施および改善計画書の協会提出