回収促進の取り組み
事業系回収PETボトル量の把握
 PETボトルの回収量は、市町村での分別収集の進展などにより年々増加しています。しかしながら、約4割のPETボトルについては、使用後の実態が把握されていません。推進協議会では、市町村ルート以外にも事業者によって回収され、リサイクル、あるいは輸出されている量の調査を2001年度から実施しています。
 この調査により、市町村分別収集以外のものは、全て廃棄されていないことが既に明らかになっています。
 2004年度の調査結果によると、事業者から確実に回収されているPETボトルの量は、少なくとも81千トン(2004年度の生産量の16%に相当)ありました。
 また、2004年度は2003年度に引き続き、事業系ルートの排出・回収形態の分類と業種を整理(※表6参照)するとともに、事業系回収量調査による数量把握を第三者機関に委託し、監査法人による監査を受けました(監査法人の第三者コメントの詳細はこちらをご参照ください)。
 監査報告書では、把握が困難な事業系回収量を今回の調査で約81千トン把握できたことに対して、推進協議会の姿勢や努力に大きな評価をいただきました。なお、今後の課題として回収されたPETボトルの品質向上や、国の協力による国際資源循環量(輸出入量)の把握等のコメントを受けました。今後も推進協議会は、さらなる事業系回収量把握に努力していきます。
高速道路のサービスエリアでの分別収集
空港での分別収集
事業系PETボトルの処理の実態調査結果
環境省の調査によると、事業系PETボトルの排出方法及び処理方法に関しては、重量ベースにして約8割強が資源ごみとして排出され再生利用されています。
図11●事業系PETボトルの排出・処理の実態
(出所) 「事業系容器包装等廃棄物の流通・処理の実態調査について」:環境省リサイクル推進室提供資料より作成
表6事業系PETボトルの排出・回収形態による分類と業種
類 型 業種分類 備考(当該業種に該当する主な例)
利用者持込型 交通機関 空港、鉄道(JR、私鉄)、観光バス、高速サービスエリア
レジャー施設 映画館、野球場、サッカースタジアム、その他レジャー施設
自社排出型 オフィスビル 会社や工場などの事業所
拠点回収型 ショッピングセンター スーパーマーケット、ショッピングセンター
チェーンストア ファーストフード、コンビニエンスストア
自動販売機脇回収型 飲料販売事業者 飲料メーカー、飲料自動販売機オペレーション事業者
監査法人の第三者コメント
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●PETボトルリサイクル年次報告書