PETボトル用樹脂(ポリエステル樹脂)の流れを中心としてマテリアルフロー(2001年度)を見てみると、右の図のようになっています。
国内総ポリエステル樹脂生産量は、対前年比95%の1,243千トンと減少しましたが、再生樹脂の増加(2000年:69千トン、2001年:95千トン)および輸入樹脂の増加でほぼ昨年並みの樹脂量(市場規模)でした。
ポリエステル樹脂の主な用途は、繊維・ボトル・フィルム・シートです。繊維は対前年比94%の628千トン、ボトルは同110%の443千トン、フィルムは同89%の230千トン、シートは同125%の136千トンでした。
ボトル用途の中では、指定PETが対前年比113%の403千トンで、その大半は清涼飲料用(同112%の381千トン)となっています。
使用済みの指定PETボトルのうち、市町村が分別収集した分は162千トンで、回収率40.1%となり、その多く(131千トン)は指定法人〈(財)日本容器包装リサイクル協会〉が引き取り、再商品化施設で再生樹脂として生まれ変わっています(2001年度は95千トン)。
使用済みPETボトルは、市町村で分別収集される以外に、店頭などでも回収されています。そうした事業系回収の量(推進協議会による調査では、2001年度は約16千トン※1))を合わせると回収率は44.0%とさらに大きくなり、循環型社会が根づいてきたと言えるでしょう。事業系回収量の数値に関しては、継続して調査していきます。 |